消費者ホットラインの電話番号、3桁に

消費者庁は、悪徳商法や契約トラブルなどの消費者被害相談を受け付けている「消費者ホットライン」の電話番号を、「110番」や「119番」のように覚えやすい3桁の番号にすることを決めた。早ければ2016年度中に、新しい番号での運用を開始したいとしている。
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消費者庁は、悪徳商法や契約トラブルなどの消費者被害相談を受け付けている「消費者ホットライン」の電話番号を、「110番」や「119番」のように覚えやすい3桁の番号にすることを決めた。早ければ2016年度中に、新しい番号での運用を開始したいとしている。4月11日、NHKニュースが報じた。

現在は、0570-064-370という全国一律の10桁の電話番号で相談を受け付けていて、昨年度はおよそ30万件の利用がありました。こうしたなか、消費者被害は、去年1年間の国民全体の総額が6兆円と推計されるなど、日に日に深刻さを増していることから、消費者庁は、この相談電話を記憶しやすく、すぐにかけられる番号に変えることを決めました。

(NHKニュース「消費者ホットラインが3桁の番号へ」より 2014/04/11 05:47)

消費者ホットラインは、悪質商法や通信販売などのトラブルや、産地偽装・虚偽広告などの不適切な表示といった、消費生活に関する相談を受け付ける全国共通の電話番号。音声に従って郵便番号などを入力すると、最寄りの消費生活センターなどに転送される。

消費者ホットラインの0570-064-370という全国共通の電話番号は、「ゼロ・ゴー・ナナ・ゼロ 守ろうよ、みんなを」という語呂合わせで覚えやすいように工夫がされているが、消費者庁によると消費者が相談窓口の存在に気付かなかったり、相談窓口は知っていたとしてもその連絡先が分からなかったりすることがあるという。

なお、世界各国においては、児童相談や女性の保護に関する相談窓口、スパイ通報などの電話番号が、3桁に設定されている事例もある。日本でも3桁の電話番号については2005年、各種行政サービスへの問い合わせ電話番号が覚えにくいとして、全国で同じ3桁の番号(1XY番号)を利用するようにしてはどうかという提案が横浜市から出され、政府の検討会で議論が行われていたことがある。

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