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ウクライナで銃撃戦、流血の事態に 暫定政権は軍投入へ

2014年04月14日 00時35分 JST | 更新 2014年04月14日 00時54分 JST
時事通信社

親ロシア勢力による政府関係庁舎の占拠が続くウクライナ東部ドネツク州やルガンスク州の複数の都市で4月12日、武装勢力が治安機関などの建物を相次ぎ占拠した。ドネツク州スラビャンスクでは13日、ウクライナの治安部隊員1人が銃撃で死亡。トゥルチノフ大統領代行は同日、国民向けに演説し、「ロシアが組織したテロ部隊による攻撃」だとして同国を激しく批判し、「大規模な対テロ作戦を行う」と述べ、武装集団やデモ隊に投降するよう求めた。

東部での混乱が深まるなか、暫定政権が実力行使の構えを強めたことで、さらに衝突が激化するおそれもあり、緊張が高まっている。NHKニュースなどが報じた。

トゥルチノフ大統領代行は13日にテレビ演説を行い、「われわれは人的被害を避けるためあらゆる努力をしてきたが、武器を伴うテロ行為に対しては反撃する用意がある」と述べ、武装集団の強制排除に軍を投入して大規模な作戦を始める方針を発表しました。

そのうえでトゥルチノフ大統領代行は武装集団やデモ隊に対して、「月曜日の朝までに武器を置いて建物を明け渡せば罰しない」と呼びかけ、14日の午前9時(日本時間午後3時)までに投降するよう求める大統領令に署名しました。

(NHKニュース「ウクライナ暫定政権 強制排除に軍投入へ」より 2014/04/14 05:16)

暫定政権はスラビャンスクに警察の特殊部隊を派遣して強制排除に乗り出し、武装集団との銃撃戦となり、少なくとも警察官1人が死亡、5人がけがをした。時事ドットコムによると、治安部隊は町に入る検問所を制圧したが、警察署などは占拠されたままで、親ロシア派は連邦制導入やロシア編入をめぐる住民投票を求めてデモを続けたという。

隣町クラマトルスクでも12日、武装集団との銃撃戦となった。

隣町クラマトルスクでも12日、警察署の占拠を試みる武装集団と警官隊の銃撃戦が起きた。内相は州内で武装集団が使用したカラシニコフ自動小銃AK100はロシア軍しか保有しない型式だと指摘して「ロシアの攻撃」と非難した。二つの町は州都ドネツクの北約100キロ。

ドネツク州には、南部クリミア半島を制圧した「自警団」に似た集団が現れた。ロシアがクリミアを編入した際のシナリオに酷似しており、ウクライナのデシツァ外相は「ロシア特務機関員が暗躍している」と主張した。

(時事ドットコム「対テロ戦に軍投入=親ロ派へ最後通告-治安部隊1人死亡・ウクライナ」より 2014/04/14 05:49)

一方、アメリカ国務省は、ロシアがウクライナ東部に工作要員を送り込んでいると非難した。

米国務省は13日、ウクライナ東部情勢をめぐり、ロシア系住民が迫害の脅威にさらされているなどとするロシアの主張を「作り話」だと断じる文書を発表した。ロシアが介入の口実を作るために工作要員を送り込んで組織的に混乱をあおっていると非難している。

国務省は3月にクリミア情勢についても同様の文書を発表しており、第2弾。ロシアの「プロパガンダ」(同省)が国際社会に浸透するのを阻止する狙いがある。

(47NEWS「米政府、ロシアの作り話と断定 組織的に混乱あおると非難」より 2014/04/14 09:42)

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