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「カフェインの影響」にまつわる5つのウソ

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カフェインは、「世界で最も摂取されているドラッグ」と呼ばれることもある。毎日のコーヒーは欠かせないという人がいる一方で、健康のために飲料はカフェインレスにすることを心がける人もいる。

ただ、カフェインの効果や悪影響と一般に信じられているものの中には、真実ではないものもある。以下に挙げてみよう。

ウソその1:カフェインには脱水作用がある

確かに、カフェインには若干の利尿効果がある。とはいえカフェインは、コーヒーや紅茶という飲み物のかたちで摂取することが多いはずだ。つまり、カフェイン自体が身体から奪う量を補えるだけの水分を、カフェイン入り飲み物から摂取できると考えられる(ただし、利尿作用のせいで、水分補給としての効果は薄いと指摘されている)。

また、2014年1月に発表された研究では、習慣的にコーヒーを飲んでいる人は、カフェインの持つ利尿作用に対する耐性が高くなる可能性が指摘されていると、ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)が伝えている

ウソその2:デカフェ(カフェインレス)コーヒーはカフェインが含まれていない

コンシューマー・レポート」誌は2007年、36種類のデカフェコーヒー製品のテストを行なった。そして、「デカフェ」と表示されているにもかかわらず、20ミリグラムほどのカフェインを含むものがあったという。

有名な総合病院メイヨー・クリニックサイトによると、普通のコーヒー1杯には95ミリグラムから200ミリグラムほどのカフェインが含まれている。通常のコーヒーに比べればかなり少ないものの、カフェイン量がまったくゼロというわけではないようだ。

2006年にフロリダ大学が実施した研究でも、デカフェのカフェイン含有量がゼロではないことが示された(英文PDF)。同研究の論文共著者ブルース・ゴールドバーガー博士は、当時こう述べている。「デカフェコーヒーを5杯から10杯飲めば、普通のコーヒー1、2杯分に含まれるカフェイン量を容易に摂取できるだろう」。

ウソその3:カフェインは酔いを醒ます

2009年、アルコールを大量に摂取したネズミにカフェインを与えると、「酔いを醒ます」ことができるかを調べる実験が行われた。その結果、カフェインを与えられたネズミは、カフェインを摂取しなかったネズミと比べて機敏な動きを見せた。しかし、迷路を通り抜ける課題では、アルコールを摂取していないネズミに比べ、より困難さを見せたという。

「カフェインには酔い醒ましの効果があるとの俗説は改める必要がある。カフェインとアルコールを同時に摂取すれば、判断を誤り、悲惨な結果を招きかねない」。同研究を共同執筆したトーマス・グールド博士はそう警告している(なお、アメリカで2005年に発売されたカフェイン入りアルコール飲料「フォー・ロコ」は、カフェインが酔いを助長させ、多数の急性アルコール中毒患者を出したことから、後にカフェインなどを取り除く見直しが行われた)。

ウソその4:カフェインは身体に悪い影響しか与えない

言うまでもなく、カフェイン摂取には悪影響が伴う。大量摂取した場合は特にそうだ。とはいえ、悪いことばかりではない。例えば、カフェインには、運動能力を引き上げ、パーキンソン病の発症や症状を抑える効果があると見られているほか、アルツハイマー病の発症を防ぐ効果もあるとされている。

ウソその5:カフェインはダイエットに効果的だ

市販されているダイエット食品の多くには、カフェインが有効成分として含まれている。実際、わずかながら代謝を活性化させる効果があるとの報告が、2010年の学術誌「International Journal of Obesity」に掲載された。

とはいえ、カフェインの効果が「大幅もしくは持続的な減量」につながるわけではない、と、登録栄養士のキャサリン・ゼラツキー氏は、メイヨー・クリニックのサイトに掲載された記事で述べている。カフェイン入りの飲み物を数杯飲んだだけで、慢性的な肥満が解決するわけではないのだ。そして、多くの人が、コーヒーや紅茶に山盛りのミルクや砂糖を入れていることをお忘れなく。

[Sarah Klein(English) 日本語版:遠藤康子/ガリレオ]

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