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チェルノブイリ:28年後の動植物調査【動画】

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1986年にチェルノブイリ原子力発電所で起きた爆発は、史上最悪の原発事故をもたらした。以来30年近くにわたって、事故を起こした原子炉を中心とする約2600平方キロメートルに及ぶ地域(半径約30キロメートル以内の地域)は、居住が禁止されたままだ。

これは、同地域内の動植物たちが、人間たちのいない本来の棲家を取り戻すことを意味したが、彼らにとっても良いことばかりではなかった。

「New York Times」はこのほど、サウスカロライナ大学の生物学者ティモシー・ムソー博士が行った研究について報じた。博士の研究テーマは、恒常的に存在する放射線が、ウクライナの自然動植物に及ぼす影響だ。

ムソー博士は1999年から、チェルノブイリの立入禁止区域内の各地を訪れ、さまざまな種の個体数や、樹木の成長の変化、鳥から甲虫に至るまで多様な生き物について、腫瘍や身体異常の発生頻度の増加について調べてきた。

「このレベルの慢性的な放射線暴露は、ほとんどの生物種にとって、何の兆候も示さずに耐えられるものではありません。それは、寿命や、身体に生じる腫瘍の数、遺伝的異常や白内障として現われます。私たち生物学者にとっては理想的な区域なのですが」とムソー博士は語る。

チェルノブイリの事故炉周辺は、今後少なくとも2万年は人間の居住に適さないとされている。

ムソー博士は自身の研究の延長として、同じように原発事故の被害を受けた日本の福島第一原子力発電所周辺にも目を向けている。大地震と津波の影響によって起きた同発電所の原子炉損傷は、世界的なニュースとなり、原子力発電に関する新たな懸念をもたらした。

冒頭のビデオを見れば、ムソー博士の研究について、そしてチェルノブイリ周辺の高汚染地域で彼が目にした変化について、さらに詳しく知ることができる(クモの巣のはり方の変化や、テントウ虫の模様の変化などが紹介されている)。

[Nick Visser(English) 日本語版:水書健司/ガリレオ]

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