NEWS

「美味しんぼ」の鼻血描写に賛否 石原環境相と前双葉町長が対立

2014年05月10日 17時56分 JST | 更新 2014年05月10日 17時58分 JST
時事通信社

小学館の「週刊ビッグコミックスピリッツ」の漫画「美味しんぼ」に描かれた東京電力福島第1原発事故に関連する場面をめぐり5月9日、石原伸晃環境相と、漫画に実名で登場する井戸川克隆前福島県双葉町長の見解が分かれた。

問題になっているのは、主人公の新聞記者・山岡士郎らが原発を取材後に原因不明の鼻血を出す場面で、地元の双葉町が抗議をしている。

石原環境相は「漫画がノンフィクションなのかフィクションなのかも分からないが、風評被害を引き起こすようなことがあってはならないと思う」と述べた。

石原環境大臣は閣議のあとの記者会見で、「個人の鼻血が出た因果関係については私はコメントできないし、漫画がノンフィクションなのかフィクションなのかも分からない」と述べました。

そのうえで、石原大臣は「専門家からは福島第一原発の事故による被ばくと鼻血との因果関係はないと評価が出ている。風評被害を引き起こすようなことがあってはならないと思う」と述べました。

(NHKニュース「漫画で風評被害あってはならない 環境相」より 2014/05/09 17:04)

一方、井戸川克隆前福島県双葉町長は漫画の場面について「間違っていない」と述べた。

原発事故当時に双葉町長だった井戸川克隆氏はこの日、都内で記者団に自らも同様の症状があると説明した上で「風評被害ではなく実害だ。被害を受けている人は、正々堂々と賠償請求するべきだ」と訴えた。漫画には、井戸川氏が「福島では同じ症状の人が大勢いますよ。言わないだけです」と発言する場面がある。

(MSN産経ニュース『原発事故で「美味しんぼ」表現に賛否 環境相と前首長が対立』より 2014/05/09 22:20)

漫画の作者である雁屋哲氏は5月9日、漫画を掲載する週刊ビッグコミックスピリッツ編集部への苦情や抗議を自粛するよう、自身のブログを通じて呼びかけるとともに、「書いた内容についての責任は全て私にあります」とコメントした。

雁屋氏はこれ以前に、問題の描写をめぐる批判に対し、ブログ上で「私は自分が福島を2年かけて取材をして、しっかりとすくい取った真実をありのままに書くことがどうして批判されなければならないのか分からない」と反論していた。

【関連記事】

関連記事

福島第一原発事故