NEWS

「安倍首相はアジアで最も危険な人物」 海外投資家に指摘される理由

2014年05月18日 01時45分 JST | 更新 2014年05月18日 01時45分 JST
時事通信社

アメリカの著名投資家が、「安倍首相はアジアで最も危険な人物」とする評価を下した。2001年のエンロン経営危機を事前に予測し、空売りで利益を得たことで名声を高めたジム・チャノス氏が5月16日、ラスベガスでの業界会合で述べた。ロイターなどが報じた。

ヘッジファンドのキニコス・アソシエーツを率いるジム・チャノス氏は16日、安倍晋三首相は日本を再武装させようとしているとして、アジアで最も危険な人物だと述べた。

 

当地で開催された業界会合で、誰がアジアで最も危険な人物かとの質問に答えた。同氏は中国のどの指導者よりも安倍首相はアジアを不安定化させる恐れがあるとの見方を示した。

 

(ロイター「安倍首相はアジアで最も危険な人物=ヘッジファンド首脳」より 2014/05/17 08:45)

安倍首相は15日、集団的自衛権に関する政府の基本的方針を発表したが、チャノス氏は「安倍首相は超国家主義者である」と述べ、アジア経済を不安定にすると指摘した。チャノス氏は、海外投資家からも評価を受けている「アベノミクス」についても、時間がかかるとみている。

チャノス氏のように、安全保障政策に前のめりになる安倍首相の動きを危惧し「アベノミクスは旬が過ぎた」と見る外国人投資家は少なくないようだ。海外投資家の動きについて、三菱UFJモルガン・スタンレー証券投資情報部長の藤戸則弘さんや、国際エコノミストの今井澂さんへインタビューした内容を、毎日新聞が次のように報じている。

歴代首相として初めて大納会に出席した安倍首相は「今日、株が下がったらいやだなと思ったが、今年の最高値となった。取引所の最高の『おもてなし』ではないか」と上機嫌だった。

 

ところが、海外の投資家を引きつけられたのはそこまでだった。「伏線はあった」と藤戸さんが言う。「昨年12月26日、安倍首相が靖国神社に参拝したのが一つのきっかけだった。それまで経済第一主義だった首相は以後、憲法改正や集団的自衛権行使容認に前のめりになるなど、自分のやりたいことをやりだした。短期で売買するヘッジファンドにすれば、経済第一主義でないアベノミクスは旬が過ぎたも同然だ」。今井さんも「円安・株高の二人三脚の動きが、靖国参拝から逆回転を始めた」と断言する。

 

(毎日新聞『特集ワイド:続報真相 「アベノミクスの旬過ぎた」 経済第一主義から転換/株乱高下の裏に「日本売り」急ぐヘッジファンド』より 2014/05/16)