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北朝鮮・平壌で高層アパート崩壊 多数の死者か

2014年05月17日 23時45分 JST | 更新 2014年05月18日 16時52分 JST
KCNA

北朝鮮の首都・平壌で5月13日に中心部の高層アパートが倒壊し、多数の死傷者が出たとみられる。

朝鮮中央通信は5月18日、以下のように報じた。北朝鮮の国営通信社が自国の事故について報道するのは異例。

【平壌5月18日発朝鮮中央通信】人民の利益と便宜を最優先、絶対視し、人民の生命と財産を徹底的に守るのは朝鮮労働党と国家の終始一貫した政策である。

しかし、13日、平壌市平川区域の建設場では住宅の施工をいい加減に行い、それに対する監督・統制を正しく行わなかった幹部らの無責任な行為によって重大な事故が発生して人命被害が出た。

事故が発生した即時、国家的な非常対策機構が発動して生存者を救出し、負傷者を治療し、事故現場を整理するための緊張した作業が行われた。

17日、救助作業が終わった事故現場で崔富一人民保安部長、朝鮮人民内務軍の将官ソンウ・ヒョンチョル氏、平壌市人民委員会の車熙林委員長、平川区域党委員会のリ・ヨンシク責任書記をはじめ関係部門の責任幹部が被害者遺族と平川区域の住民をはじめ首都市民に会って深甚なる慰めの意を表明し、謝罪した。

崔富一人民保安部長は、今回の事故の責任は朝鮮労働党の人民愛の政治をよく支えられなかった自分にあるとし、人民の生命と財産に危険を与えうる要素を適時に探し出して徹底した対策を立てなかったことによって、想像もできない事故が発生したことについて反省した。

また、人民に犯したこの罪は何によっても補償することができず、赦されないとし、遺族と平壌市民に重ねて深甚なる謝罪をした。

(中略)

朝鮮人民内務軍の将官ソンウ・ヒョンチョル氏は、事故の張本人は建設を担当した自分自身であるとし、被害者と遺族に深甚なる哀悼の意と慰めの意を表し、今回の事故によって大きな衝撃を受けた平壌市民に頭を下げて謝ると述べた。

また、朝鮮労働党は建築物の質を高めることについてそれほど強調しているが、人民に対する奉仕観点が正しく立っていないことから工事を粗雑にして今日のような重大な事故を招いたとし、一日も早く被害をいやし、遺族の生活を安定させるために全力を尽くすということを厳かに決意した。

(朝鮮中央通信「住宅建設場で発生した事故に関連して責任幹部らが遺族に深甚なる慰めの意を表明、首都市民に謝罪」より 2014/05/18)

朝鮮中央通信は「住宅」の形態や詳細な場所、発生時刻などを明確に伝えていないが、「施工をいい加減に行い」「工事を粗雑にして」という表現から、手抜き工事がなされた可能性を示唆している。

韓国の聯合ニュースによると、韓国政府関係者はこの報道について「5月13日、平壌市内の中心部で23階建てのアパートが崩壊した」との見方を示した。「北朝鮮では完工前に入居するのが一般的で、92世帯が入居していたと推定される。崩壊事故で相当数の死者が出たとみられる」とも解説した。

北朝鮮ではここ数年、大規模な高層アパートの建設が続いていた。

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