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川崎病、中国からの風が原因か

2014年05月19日 23時48分 JST | 更新 2014年05月19日 23時48分 JST

乳幼児に血管の炎症を引き起こす「川崎病」が日本で起こるのは、中国北東部から風に乗って運ばれてくる物質が関与している可能性があるとの研究が発表された。

発表したのはカリフォルニア大学医学部・川崎病研究センターや自治医大ら日米欧の研究チーム。川崎病の発症日と、気流の関係を調査し、5月19日に科学誌「アメリカ科学アカデミー紀要」に発表した。47NEWSなどが報じた。

川崎病は1967年に小児科医の川崎富作氏が初めて報告し、国内では年間約1万人が発症するが、原因は特定されていない。

 

チームは、日本で川崎病が大流行した1979、82、86年で、発症者が多かった日の気流を解析したところ、中国北東部の穀倉地帯付近から流れてきたと推計された。87~2010年でも同様の結果だった。

 

(47NEWS「川崎病、中国からの菌類が原因か 自治医大など国際チーム」より 2014/05/20 04:00)

川崎病は原因不明の病気とされていたが、特定の時期に患者数が増えることはわかっていた。今回の研究では、この季節によって異なる患者の発生数に着目。発症の多い3月に日本上空の大気を集めて微生物を調べたところ、「カンジダ」と呼ばれる細菌が54%を占めていたという。これまでの研究では、カンジダから作成した物質をマウスに投与したところ、川崎病と同様の症状を発生することが分かっている。

川崎病は近年、患者数が増加しており、2012年には1万3917人と、この30年で最も多くなっている。