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タイ陸軍、戒厳令を発令 「政府は引き続き機能」

2014年05月19日 21時31分 JST | 更新 2014年05月20日 14時43分 JST
Reuters

[バンコク 20日 ロイター] - タイ陸軍は20日、国内の秩序回復に向け戒厳令を発令した。一方で、クーデターには当たらないとの見方を示した。軍・政府関係者によると、タクシン元首相派が率いる現政府は引き続き機能している。

閣僚らは現地時間午前3時のテレビ放送まで、戒厳令布告の情報を知らされていなかった。

陸軍のプラユット司令官は、暴力的な抗議活動が死者や被害を出したとして、軍が治安維持に当たると表明。タイでは6カ月にわたって反政府派のデモが続いており、約30人が死亡した。

司令官は「われわれはこの暴力が全般的に国の治安を損ないかねないことを懸念している。そこで、この国の法と秩序を回復するために戒厳令を布告した」と指摘。その上で「この危機から抜け出す方法を探るため、全ての活動グループに対し、活動の停止とわれわれとの協力を求める」と述べた。

陸軍報道官によると、司令官は政府首脳らを招き、現地時間午後2時(0700GMT=日本時間午後4時00分)から会合を開く予定。

一方、二ワットタムロン首相代行の側近が記者団に明らかにしたところによると、首相代行は20日、情勢について協議するため、緊急閣議を開く。場所は非公表。

軍はバンコクの各地に拠点を築いている政府支持派および反政府派に対し、衝突を避けるためその場にとどまり、デモ行進をしないよう命じた。

また、メディアに対しては、国の治安に影響しかねない事柄を放映しないよう命じた。「平和と秩序維持」のため、政府系・反政府系含む衛星テレビ10局に放送停止を求めた。

陸軍将官は匿名を条件にロイターに対して「われわれは、緊急非常事態を宣言した。これはクーデターではない。状況は安定しておらず、日々殺し合いが起きている」と語った。

一方、タイ政府派デモ隊のリーダーは、民主主義の原則を取り戻すまで、首都バンコク郊外での抗議活動を継続することを表明。デモ隊リーダー、Jatuporn Prompan氏は、陸軍の戒厳令発令については「かまわない」と述べ「タイが民主主義の原則を取り戻し、その結果選挙を行い、選挙で新たな首相が選ばれるまでわれわれは抗議活動を継続する」と語った。

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