「UTme!」利用規約をユニクロが変更へ  著作権はユーザーに帰属

ユニクロが開始したTシャツ作成サービス「UTme!(ユーティーミー)」の利用規約に「著作物に関する全ての権利をユニクロに無償譲渡する」との記載があった問題で5月20日、同社は規約を変更することを決定した。

ユニクロはTシャツ作成サービス「UTme!(ユーティーミー)」の利用規約を変更することを5月20日に決定した。このサービスは5月19日からスタートしたが、「著作物に関する全ての権利をユニクロに無償譲渡する」などとした規約に批判が集まっていた。

【UPDATE】株式会社ユニクロはUTme!の利用規約を「投稿データの著作権はユーザーに帰属します」と変更した。(2014/05/21 08:46)

ハフィントンポスト編集部の電話取材に対し、ユニクロの広報担当者は「お客様からのご意見を受けて、より多くの方にご利用いただくために規約を変更することにしました。著作権はお客様に帰属することになり、著作権の無償譲渡や著作者人格権の不行使といった項目はなくなります」と回答した。

20日午後5時現在では、まだ利用規約は変更されていないが、同社では「早急に対応したい」としている。なお、規約変更前にTシャツを作成したユーザーにもさかのぼって新規約が適用される予定だ。

■「全著作権を譲渡」の利用規約を批判する声相次ぐ

「UTme!」はスマートフォンやタブレット端末のアプリを使ってTシャツを作り、その場で購入できるサービス。ユーザーの持つ写真やイラストを使った「自分だけのTシャツ」を作ることができる。ただし、5月19日のサービス開始時の利用規約には全著作権をユニクロに譲渡することのほか、オリジナルの著作者が持つ公表権などの「著作者人格権」も行使できないと定められていた。

この規約について「著作権すべてが譲渡されるうえ、人格権も行使できないからユニクロ側が量産、改変し放題」なとど、ネット上では批判する声が相次いでいた。ユニクロの広報担当者は「UTme!で作成されたTシャツを全国の店舗で無断で発売することはありません」と話している。

ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています

関連記事

記者会見する柳井会長

ユニクロビジネスの軌跡 写真集

注目記事