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片山祐輔被告「死のうと思ったが死にきれなかった」PC遠隔操作事件への関与すべて認める

2014年05月20日 16時54分 JST
時事通信社

片山被告を勾留へ PC遠隔操作事件 関与すべて認める

パソコン(PC)遠隔操作事件で、威力業務妨害などの罪に問われている片山祐輔被告(32)=保釈、公判中=が19日夜、自ら弁護団に電話をして「自分が犯人です」と話し、10事件すべてについて関与を認めたことがわかった。20日、弁護団が明らかにした。東京地裁は同日午前、片山被告の保釈を取り消した。再び勾留される見通しだ。

片山被告は同日午前11時前、弁護士事務所から東京地検の検事らに連れられて車に乗り込み、その後、地検に入った。

弁護団によると、電話があったのは19日午後9時半ごろ。片山被告は「死のうと思ったが死にきれなかった。先生、申し訳なかった。犯人です」などと話したという。20日朝から弁護士事務所で面会した際も「河川敷に埋めた携帯(スマートフォン)がまさか見つかると思わなかった」と説明。一連のPC遠隔操作事件について「やってみたら簡単にできてしまった」と話したという。弁護団は起訴内容をすべて認める方針に転換する。

一連の事件をめぐっては、今月16日に「真犯人」を名乗るメールが報道機関などに送られてきた。片山被告の無実を示唆する内容だったが、河川敷にスマートフォンを埋める片山被告の姿が目撃されていたことなどから、捜査当局はこのメールは片山被告自身が送ったものだと断定。東京地検が19日、地裁に保釈の取り消しを求めていた。

PC遠隔操作事件では2012年6~9月、大量殺人や爆破などの予告がメールなどで送信された。当初、警視庁、神奈川県警、大阪府警、三重県警が4人の男性を誤認逮捕し、謝罪する事態になった。警視庁などは13年2月に片山被告を威力業務妨害の疑いで逮捕。東京地検は同年6月までに10件の事件で起訴した。片山被告は公判でも「真犯人にPCなどを遠隔操作され、犯人に仕立てられた」などと訴え、逮捕から一貫して無実を訴えていた。

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《パソコン(PC)遠隔操作事件》 2012年、インターネット上に無差別殺人や小学校襲撃の予告が書き込まれた事件で、IPアドレスなどの捜査をもとに男性4人が逮捕されたが、その後、PCが遠隔操作されていたことが判明。「真犯人」を名乗る人物が弁護士らに犯行声明メールを送り、事件への関与を告白。警察庁が4人の誤認逮捕を認めた。片山祐輔被告は13年2月、警視庁などに威力業務妨害容疑で逮捕され、誤認逮捕につながった事件など計10事件で起訴されたが、一貫して無罪を主張。今年3月に保釈された。

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(朝日新聞社提供)