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吉田昌郎元所長、調書「公表を望まない」 生前記した上申書公開【福島第一原発事故】

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MASAO YOSHIDA
免震重要棟で、報道陣の質問に答える東京電力福島第1原子力発電所の吉田昌郎所長。右隣は細野豪志原発事故担当相(2011年11月12日午後0時57分、福島・大熊町)[代表撮影] | 時事通信社
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政府は5月23日、政府の事故調査・検証委員会(政府事故調)が東京電力福島第一原発の吉田昌郎(まさお)元所長から事故について聴取し作成した「聴取結果書」(吉田調書)をめぐり、吉田氏が聴取結果を公表しないよう求めた「上申書」を内閣官房のホームページで公開した。時事ドットコムなどが報じた。

菅義偉官房長官は同日午後の記者会見で、この上申書を理由に、証言資料は開示しない考えを改めて示した。上申書は、政府事故調が証言資料を国会事故調に提出するのに合わせて作成された。


(時事ドットコム『吉田元所長の「上申書」公開=証言資料は非開示-政府』より 2014/05/23 18:25)

政府事故調は、2013年に亡くなった吉田昌郎元所長を含む772人に対して事故当時の状況などを聴取したが、政府は聴取結果を公表していない

吉田氏は2011年7月〜11月に政府事故調の聴取に応じたが、国会事故調の聴取には体調不良で応じられなかったため、政府事故調の聴取内容の開示を国会事故調から求められていた。

上申書は2012年5月29日付けで、吉田氏が政府事故調へ提出した。上申書によると、吉田氏の聴取内容を元に作成された聴取結果報告書について「国会事故調に開示することについては異議はございません」としながらも、「本件資料が、国会事故調から第三者に向けて公表されることは望みません」としている。そして、「第三者に漏えいすることがないように、国会事故調において厳格な管理をするとともに、国会事故調による調査終了後は、国会事故調から政府事故調へ資料を返却していただきたい」と要望している。

吉田氏は、非公開の理由について次のように記している。

これらの聴取結果書合計7通の中には、私が貴委員会(※編注:政府事故調)から聴取を受けた際に他人に対する私の評価、感情、感想を率直に述べた部分があります。これらは、私の事故当時の判断、認識を述べたものではなく、貴委員会からの聴取を受けた際の私の感情や感想を率直に表現したものであり、聴取時の私の心理状態や聴取の雰囲気、聴取に当たった担当官との関係、前後の文脈等をきちんとふまえていただかなくては誤解を生んでしまうと危惧しております。


さらに私が貴委員会からの聴取を受けた際、自分の記憶に基づいて率直に事実関係を申し上げましたが、時間の経過に伴う記憶の薄れ、様々な事象に立て続けに対処せざるを得なかったことによる記憶の混同等によって、事実を誤認してお話ししている部分もあるのではないかと思います。そのため、私が貴委員会に対して申し上げたお話の内容すべてが、あたかも事実であったかのようにして一人歩きしないだろうか、他の資料やお話ときちんと照らし合わせた上で取り扱っていただけるのであろうかといった危惧も抱いております。

(吉田 昌郎「上申書」より抜粋 2012/05/29)

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