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【福島原発事故】海水注水止めたのは官邸の誰? 吉田昌郎元所長「記憶が欠落」

2014年05月26日 22時18分 JST | 更新 2014年09月11日 20時24分 JST
時事通信社

海水注入止めたのは官邸の誰? 吉田氏「記憶が欠落」

2011年3月13日、東京電力福島第一原発の吉田昌郎(まさお)所長は首相官邸から電話を受け、原子炉を傷める3号機への海水注入を断念して淡水に変更した。電話の相手は誰だったのか。東電が12年に開示した社内テレビ会議録で判明しなかった事実について、吉田氏は政府事故調査・検証委員会の聴取でも「記憶が欠落している」と答え、その人物の名を口にしていなかった。

海水注入を巡っては、吉田氏が12日夜、官邸にいた東電の武黒一郎フェローからの中止要請を無視して1号機で継続したことが知られているが、実は13日未明にも3号機を舞台に「海水か淡水か」を巡る論争が繰り広げられていた。

吉田調書などによると、3号機は原子炉の水位が下がり、核燃料がむき出しになる危機を迎えていた。午前5時42分に淡水の入ったタンクがすべて空だという報告があり、吉田氏は海水注入を決断した。

「緊急です、緊急です、緊急割り込み!」

午前6時43分、官邸に詰めていた東電社員から電話が入った。吉田氏がこの時、原子炉を傷める海水注入は極力避け、真水や濾過(ろか)水を使用するよう要請されたことはテレビ会議録で判明している。

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(朝日新聞社提供)