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リチャード3世は「醜い男」ではなかった 遺骨を分析、シェイクスピアの創作と結論

2014年05月30日 18時53分 JST | 更新 2014年05月30日 19時11分 JST

シェイクスピアが、リチャード3世を背中が曲がった醜い男と描いたことは創作だったと、5月30日にリチャード3世協会が発表した。時事通信などが報じた。

シェークスピアは、背骨が大きく曲がってこぶがあり、足を引きずる特異な容姿の人物としてリチャード3世を描いている。しかし調査の結果、背骨が曲がる脊柱後湾の症状はあったものの重度ではなく、衣服や甲冑(かっちゅう)で隠れる程度だったことが分かった。

 

(時事ドットコム『「醜い男」はシェークスピアの創作=リチャード3世遺骨鑑定-英』より 2014/05/30 11:31)

リチャード3世は、15世紀に生きた実在するイングランド王。シェイクスピアの『リチャード3世』では、兄の亡き後に自分が即位するため、甥2人を殺害した極悪人として描かれている。リチャード3世はこの戯曲の中で、背中が曲がっており容姿も醜いため、背中にこぶのある「ヒキガエル」になぞらえた描写がされており、世間ではこのイメージが定着した。

しかし、ファンらがつくるリチャード3世協会は、文献等では寛容な王だと書かれており、甥を殺したという記述もないことから、シェイクスピアの描くリチャード3世は創作と主張しており、背中が曲がっているかいないかも論争となっていた。

ところが、2012年に、リチャード3世の骨がイギリス・レスターにある教会の駐車場で発見された際には、背骨に曲がっている状態が見られたため、背中に関する論争は決着すると思われた。

今回、遺骨の調査を行ったレスター大のジョー・アップルビー博士は、脊柱側弯症の状況は衣服や甲冑で隠せる程度で、足を引きずるような形跡もないとの見解を述べている

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