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「かつてここは、戦場だった」ノルマンディー作戦、今と昔をつなぐ写真に揺さぶられる(画像集)

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ノルマンディー上陸作戦から70周年を迎えた。最終的に第二次世界大戦でのナチスドイツに対する勝利へつながった作戦である。過去と現在の変化を描く力強い作品から、あの日、恐怖と闘いながら決死の行動をとった英雄たちの存在が浮かび上がってくる。あの日、世界が変わったのである。

1944年6月6日、連合軍の兵士たちはDデイのため、ノルマンディーの海岸に降り立った。ここから、6年にわたる破壊的な戦闘が終結に向けて動き出した。

戦時中のイギリス首相ウィンストン・チャーチルが「疑う余地なく、これまでで最も複雑で困難」と語った作戦において、D-デイは80日間におよぶ解放作戦の始まりとなった。300万の軍隊が動員され、25万人の命が失われた。

今や、Dデイの上陸作戦の語り部はほとんどいない。しかし今、この上陸作戦に伴った犠牲と英雄的行為に思いをはせる時、現在、ノルマンディーのビーチで太陽をいっぱいに浴びる観光客たちの姿は、この「史上最大の作戦」で描かれた光景と、あまりに対照的である。

※一部、亡くなられた方が写った画像があります。閲覧にはご注意ください。

  • Reuters
    観光客が通り過ぎるのは、かつてドイツ兵の死体が横たわっていた場所。トレヴィエールのマルシェ広場のメイン・スクエアである。この街は1944年、オマハ・ビーチ近くに上陸したアメリカ軍により制圧された。
  • Reuters
    浜辺を歩く人々が、サン・ローラン・シュル・メールに近いオマハ・ビーチを見渡す、占領されたドイツの要塞のそばを通り過ぎる。
  • Reuters
    農夫レイモンド・バートットは1944年に連合軍が海岸へやって来た当時、19歳だった。彼が立っているのは過去にアメリカ軍が軍事作戦を練った場所で、レ・デュヌ・ド・ヴァル・ヴィルのユタ・ビーチ、Dデイ上陸地近くにある彼の所有地である。
  • Reuters
    子供たちが、ユタ・ビーチのDデイ上陸地にあるコンクリート塀の残骸の上を歩く。そこはアメリカの兵士たちにとって防衛上の要所であった。
  • Reuters
    農地が広がるのは、ドイツの戦争捕虜たちが拘束されていた場所だ。彼らはノルマンディーのDデイ上陸作戦の後アメリカ軍によって捕らえられ、フランスのノナン・ル・パン収容所に収容されていた。
  • Reuters
    2014年の今、観光客が散歩を楽しんでいる。ここはアメリカの第2レンジャー大隊が上陸用舟艇に向かって行進した場所だ。イングランドのウェイマス、1944年6月5日のことである。
  • Reuters
    Dデイ上陸地のひとつジュノー・ビーチは、カナダ軍がやってきた場所で、フランスのサン・トーバン・シュル・メールにある。過去に死と破壊の光景が広がったこの場所が、現在はツーリストの楽園である。
  • Reuters
    ドイツ軍がカーンを退却させられた後、1944年当時カナダ軍が巡回警備していた場所。現在はショッピングを楽しむ人々が、再建されたカーンのサン・ピエール通りを歩く。ここもDデイ上陸に続いて壊滅させられた場所である。
  • Reuters
    1944年6月18日にアメリカ軍の増援隊が行進した場所だ。現在は観光客たちがその同じ道を、フランスのコルヴィル・シュル・メールに近いビーチに向かって歩くのである。
  • Reuters
    観光客が日焼けで全身小麦色になっている。ここは、1944年にアメリカの上陸部隊のメンバーが、オマハ・ビーチ沖で敵の砲火に撃沈された上陸用舟艇の乗組員を救助した場所である。
  • Reuters
    休日を楽しむ人々が太陽の光を浴びる。1944年6月6日にはアメリカの増援部隊がオマハビーチに降り立っていた。フランスのヴィエルヴィル・シュル・メール近くでのノルマンディーDデイ上陸作戦であった。



2014年のDデイには、何千人もの人々、そして減り続ける退役軍人たちも、上陸作戦ゆかりのビーチ、墓地、村々に集まった。

上陸作戦にかかわったイギリスの退役軍人たちがこの日、戦死した友たちに敬意をささげた。エリザベス女王も出席した、胸を打つノルマンディー記念式典である。

デビッド・キャメロン首相、ニック・クレッグ副首相、エド・ミリバンド労働党党首、そして約400名のイギリス連邦軍部隊がバイユー大聖堂にて英国在郷軍人会の式典に出席した。

キャメロン首相は、ノルマンディーの記念式典への出席は「これ以上ない感動的な」ことで、1944年6月6日の英雄たちの行いに対し、何も行う必要のなかった自分たちの世代は「謙虚な気持ちに」と述べた。

「畏敬の念を抱かせる。謙虚な気持ちにさせる。しかし何よりも、驚くほど勇敢な人々の行為に対し、特別な恩義を感じさせる」

キャメロン首相は言う。退役軍人たちは今も「誇りに満ちて歩みを進め、ここに来て、自らの行為を思い出すことに歓喜を抱いている」と。

ゲストにはフランス首相マニュエル・ヴァルス、およびオーストラリア首相トニー・アボットの姿もある。彼らはみなノルマン・ロマネスク様式の大聖堂-バイユーのタペストリーが元々あった場所-に集まったのである。D-デイ記念式典の最高潮を印付けるものとなるべき日に。

式典のはじめに、英国在郷軍人会のノルマンディー従軍牧師であるパトリック・アーウィン師が、集まった人々に語りかけた。「この式典において、わたしたちはDデイにおける大きな犠牲を思い起こします。本日70周年を迎えるのです」

「戦死者たちに敬意を捧げ、退役軍人たちを熱烈にお迎えし、その勇気と献身に心からの感謝を申し上げましょう」

「これはイギリスの墓地であり、ここに眠る死者のほとんどはイギリス人です。しかしDデイにかかわったのは様々な国の方々であり、この場所は多くの国々を代表しているのです」。牧師は続ける。「ここには様々な国の兵士たちが共に和して横たわっておられます。共に、恩義と悲しみと敬意を抱いて、私たちは彼らの記憶をたたえます。安らかに眠られんことを」

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