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ニホンウナギ、絶滅危惧種に指定 国際自然保護連合のレッドリストに掲載

2014年06月11日 23時23分 JST | 更新 2014年06月11日 23時28分 JST
時事通信社

政府機関や科学者らで作る「国際自然保護連合」(IUCN)は6月12日、絶滅の恐れがある野生動物を評価した「レッドリスト」で、ニホンウナギを絶滅危惧種に分類したと発表した。47NEWSなどが報じた。

レッドリストは生物の生息状況の科学的な評価結果で、掲載されても捕獲や国際取引の規制には直結しない。だが、ワシントン条約で国際取引規制を検討する際の有力な判断材料となる。世界最大のウナギ消費国として日本も漁獲規制など本格的な保護対策を迫られ、食卓にも影響が出る可能性がある。

(47NEWS「ニホンウナギを絶滅危惧種と判定 IUCN、取引規制の材料に」より 2014/06/12 09:18)

IUCNによるレッドリストの評価は「絶滅」から「情報不足」まで8段階の分類があり、ニホンウナギは上から4番目に当たる、「絶滅危惧IB類」に指定された。絶滅危惧種の評価は3段階あり、最上位の「絶滅危惧IA類」は「ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの」で、ニホンウナギは絶滅危惧種としては2番目に絶滅のリスクが高い「近い将来、野生での絶滅の危険性が高いもの」に分類された。

毎日新聞は、ニホンウナギがレッドリストに指定された要因を、次のように報じている。

危機をもたらした要因に▽生息地の損失▽乱獲▽回遊ルートの障害と汚染▽海流変化−−を列挙。さらにニホンウナギの減少が、東南アジアを原産地とするビカーラウナギなど異種の取引増加を招いていると指摘。ビカーラウナギも準絶滅危惧種に指定した。

(毎日新聞「ニホンウナギ:国際自然保護連合が絶滅危惧種に指定」より 2014/06/12 09:15)

ニホンウナギの稚魚の国内漁獲量は2014年、数年ぶりに回復したが、長期的にみると減少傾向にあるという。

日本で食べられているウナギの多くは、ニホンウナギの稚魚を国内で捕獲したり輸入したりして養殖したものと、中国などから輸入されるかば焼き。稚魚の国内漁獲量は今年、数年ぶりに回復しているが、長期的には激減傾向にある。半世紀前は日本で年間約200トンの稚魚の漁獲量があったが、2012年までの3年間は年間3~6トンにとどまっている。天然ウナギの漁獲量も激減傾向だ。

(朝日新聞デジタル「ニホンウナギ、絶滅危惧種指定へ 国際取引制限の恐れ」より 2014/06/10 08:01)

ニホンウナギは2013年2月、環境省によるレッドリストで「絶滅危惧IB類」に指定されていた。IUCNのレッドリストに記載されることによる影響について、NHKニュースは以下のように解説している。

レッドリストに法的な拘束力はないものの、絶滅危惧種のリストとしては世界で最も権威のあるものとされるため、ニホンウナギが掲載されたことで、今後、国際的な取り引きの規制など保護を求める世論が高まる可能性もあります。

今回、ウナギの評価に当たった作業部会のゴロック議長はコメントを発表し、「ニホンウナギの状況は大きな懸念だが、生息数などの情報を集めて評価が行われたこと自体は大きな前進だ。今後は、この情報を活用して保護へ向けた取り組みを進めることが可能になる」と述べています。

(NHKニュース「ニホンウナギ 絶滅危惧種に指定」より 2014/06/12 09:05)

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