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日本の潜水艦に関心、装備協力を前進へ=オーストラリア国防相

2014年06月11日 19時56分 JST | 更新 2014年06月11日 19時58分 JST
ロイター

来日中のジョンストン豪国防相は11日、ロイターのインタビューに応じ、同日午後の日豪外務・防衛閣僚協議(2プラス2)で、防衛装備品の協力関係を前進させることに意欲を示した。互いにさまざまな技術に関心があり、オーストラリアにとって日本の潜水艦はその1つだと語った。

2プラス2ではオーストラリア軍と自衛隊の相互運用性を高めることや、共同訓練を拡充することも議論する。

<2プラス2で次の段階へ>

日本とオーストラリアは今年4月の首脳会談で、防衛装備・技術協力の枠組み合意に向けて話し合うことを決定。11日の2プラス2協議でも主要議題になる見通しで、ジョンストン国防相は「次の段階に進めたい」と語った。

日本側も交渉を加速させることに前向きで、関係者によると、今会合で正式署名とまでは行かなくても、大筋合意に至る可能性があるという。

正式に枠組みを締結すれば、両国は防衛装備品の共同開発や研究に乗り出すことができるようになる。ジョンストン国防相は「オーストラリアには日本が関心を持つ技術分野があるし、オーストラリアも日本独自の技術にいくつか関心がある。潜水艦はその1つ」と語った。

<12隻建造計画は見直し>

ディーゼルエンジンが推進力の潜水艦6隻を配備するオーストラリアは、2030年代初めまでに代替を計画。長い海岸線の警戒活動を強化するため、現在の「コリンズ級」より大型の排水量4000トンクラスを導入することを考えている。

ジョンストン国防相は「日本は世界最大のディーゼル潜水艦を保有している。とても優秀で、非常に関心がある」と説明。一方で「フランス、ドイツとも話をしている。英国や米国からもサポートをもらっている」と語り、技術の導入先として複数の国が候補に挙がっていることを明らかにした。

オーストラリアは来年3月に国防白書をまとめる予定。その中で計画の方向性を示すという。

前政権が2009年に作成した白書では、12隻の潜水艦を建造するとしていた。昨年9月のアボット政権誕生で就任したジョンストン国防相は「この5年でその計画は後退した」と指摘。総額400億豪ドルと試算されているコストは「高過ぎる。現役のコリンズ級も維持管理しなければならず、年間5億から10億ドルかかる」と述べた。

このほかジョンストン国防相は、先日のアジア安全保障会議で自身が提案した海難救援・捜索活動の多国間訓練に言及。「日本は重要な役割を果たせる。さらに幅広い共同訓練をし、とりわけ人道支援と災害救援で(オーストラリア軍と自衛隊の)相互運用性を向上できる」と語った。

*内容を追加して再送します。

[東京 11日 ロイター]

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