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ネイマールだけじゃない。勝負を決めたブラジルの駆け引きをデータで見る【ワールドカップ】

2014年06月13日 16時53分 JST | 更新 2014年06月13日 16時53分 JST
Pool via Getty Images
SAO PAULO, BRAZIL - JUNE 12: Neymar of Brazil celebrates scoring his second goal on a penalty kick in the second half during the 2014 FIFA World Cup Brazil Group A match between Brazil and Croatia at Arena de Sao Paulo on June 12, 2014 in Sao Paulo, Brazil. (Photo by Fabrizio Bensch - Pool/Getty Images)

6月12日、サッカー・ワールドカップブラジル大会が開幕した。開幕戦では、開催国のブラジルがクロアチアを3対1で下した。

ハフポストでは、試合中もリアルタイムで更新される詳細なデータ・ダッシュボードでワールドカップをお伝えしていく予定だ。さっそく開幕戦を、ボールの動きを示したデータで振り返ってみよう

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ブラジルの攻撃の形は、高い位置に張ったサイドバックが前線にボールを運び、ネイマール、オスカルらテクニシャンがゴール前で前を向いて仕掛ける、というもの。特徴的なのはルイス・グスタボとパウリーニョの二人のボランチが中央から前線に縦パスを入れることがほとんどなく、ボールを前に運ぶ役目はもっぱら、右サイドバックのダニエウ・アウヴェスとマルセロに任せられていることだ。

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なぜ、中央からでなくサイドからパスを回すのか。最大の理由はおそらく、中央で奪われてピンチを迎えるリスクを減らすためだろう。攻めながらも逆襲を受けにくい、危ない攻め方をしない戦い方を選んでいる。

そんなブラジルは、クロアチア戦をどう戦ったのか。試合の時間軸にそってデータを追ってみよう。

  • ブラジル失点までの時間帯
    The Huffington Post
    試合開始直後から先制点まで、ブラジルはなかなかボールを前に運べない。ブラジルの攻め方を研究したクロアチアが、両サイドバックに対して厳しく守ったからだ。失点直前までのブラジルのパスの線を見ると、後方で横方向に回しているだけで、サイドバックから前にボールが運べていないことがよくわかる。
  • 失点後から追いつくまで
    The Huffington Post
  • The Huffington Post
    前半11分に先制点を奪われたあとのブラジルの変化はなにか。データで特徴的なのは、右サイドの攻撃的な役割を任された、オスカルの位置取りと、攻撃陣のパス回しへの意識だ。\n\n失点後は、タッチライン沿いにいる。さらに、それまで最前線にいたネイマール、フレッジの位置が少し下がり、よりボール回しに参加するように変わっていることがわかる。\n\nこうした「微調整」で流れを引き寄せ、ボールを前に運べるようになったブラジルは、前半29分、ネイマールが同点ゴールを決める。\n
  • 追いついてから前半終了まで
    The Huffington Post
    その後、前半終了までの時間はネイマール、オスカルが下がって中盤でのパス交換に参加している。\n\n一方、左サイドの攻撃的な位置をつとめていたハルク(フッキ)は孤立し、ボール回しにも参加しておらず、後半早々に交代となったのもうなずけるデータとなった。
  • 後半開始からブラジル逆転まで
    The Huffington Post
    後半、ブラジルは勝ち越しを狙い、さらに攻撃にテコを入れる。前線の選手全体の重心を右サイド寄りにし、右サイドバック、ダニエウ・アウヴェスとパス交換しやすい状況を作っている。
  • The Huffington Post
    特に目立つのがパウリーニョの位置取りで、前半はほぼピッチの中央にいたのが、後半は18分に交代で退くまで、かなり右に寄ったポジショニングになっている。右サイドバックのダニエウ・アウヴェスがしっかり前線にボールを供給している。ブラジル理想の形だ。
  • 逆転後、戦い方は一変
    The Huffington Post
    後半26分の逆転ゴール後、戦い方は一転する。まず、攻撃の起点となっていたダニエウ・アウヴェスの位置が下がり、パスの本数も激減。その代わりに、左サイドのマルセロと、交代出場したベルナルジ、そこにネイマールが絡む形に変わっている。より左に、そして下り目に重心が移っているのだ。
  • The Huffington Post
    ネイマールも左に移っている。右サイド、ダニエウ・アウヴェスからの前線への供給は激減している。そして、後半アディショナルタイム、左サイドのカウンターから、オスカルの決定的な3点目が生まれる。

2得点したネイマールだけに注目が集まりがちだが、開幕戦全体をデータで見ると、ブラジルの強みはセンターバックでありながらボール回しに参加できる、ダビド・ルイス、チアゴ・シウヴァ、そして守備的な位置から左右にボールを自在に配給するグスタボ、そして前にボールを運べる攻撃的な両サイドバック、ゲームの流れに応じて自在にポジションを変えられるオスカル、と個々の選手の力が秀でていることがわかる。

1カ月間にわたるサッカーの祝祭。ハフポストのデータ・ダッシュボードでさらに深く、楽しんでみてはいかがだろうか。

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