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サッカー日本代表・岡崎慎司 前回大会の屈辱乗り越えた「点取り屋」

2014年06月14日 18時38分 JST | 更新 2016年03月14日 21時28分 JST
Mark Kolbe via Getty Images
CLEARWATER, FL - JUNE 06: Shinji Okazaki of Japan reacts after a missed chance during the International Friendly Match between Japan and Zambia at Raymond James Stadium on June 6, 2014 in Clearwater, Florida. (Photo by Mark Kolbe/Getty Images)

サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会に出場する日本代表FW岡崎慎司(28=マインツ)は、今季ドイツ・ブンデスリーガでヨーロッパ主要リーグ日本人最多記録となる15得点を記録するなど好調だ。その活躍の裏には、前回のW杯南アフリカ大会で味わった悔しさと苦悩、そしてそれを乗り越えた成長があった。

2010年の南ア大会。岡崎はセンターフォワードのポジションを、MF本田圭佑(現ACミラン)に奪われ、控えに回った。

「しょうがなく、圭佑がセンターフォワードに入った感じがした。自分がもっとできたらそこに入れたはずだった。本当に悔しかった」。裏に走り抜けることだけでなく、ボールを受けるような動きをしたり、ためを作ったり。自分に足りないものばかりが見えた。

結果は同じ16強でも、ライバル韓国との差も感じた。日本のようにじっくり守備を固めてカウンターを狙うのではなく、世界と対等に渡り合って勝負ができていた。このままでは日本はいけないと感じた。韓国も、朴智星(マンチェスターU)を筆頭に海外でプレーする選手が多かった。

(asahi.com「岡崎慎司 ゴールを決めてこそ - サッカーワールドカップ」より 2011/07/26)

「海外に出る」。岡崎は国外リーグに挑戦する決意をした。2011年1月、所属していたJ1清水からブンデスリーガのシュツットガルトに移籍。しかし、たやすくはなかった。チームが1点を追う場面でベンチに下げられるなど、ストライカー岡崎は屈辱を味わった。

そこに転機が訪れた。2013年夏にマインツに移籍し、自信を付けた。

今季唯一出られなかった敵地のバイエルン戦(13年10月19日)が良いきっかけになった。「今日のワントップの動きをベンチから見ておけ。おまえにもやってもらうから」とトゥヘル監督に言われた。監督がワントップに求めたプレーは、味方が球を奪ったらまず相手DFの背後へ走ること。1―4で負けたが逆襲で好機を作れた。それを見て「僕が昔からやってきたことだ」と思った。迷いが消えて、翌日の練習から点を取れるようになり、次のブラウンシュバイク戦で先発して2得点。自信がついた。

(朝日新聞デジタル「FWの経験、代表MFに磨き 独1部・岡崎慎司に聞く サッカーW杯、開幕まで50日」より 2014/04/23 05:00)

ディフェンスの裏に入り、オフサイドトラップを攻略して得点することが自身の持ち味と話す岡崎。日本の「不動の点取り屋」となった。

「日本が勝つために、エゴイストになる」。岡崎は今回W杯の直前、日刊スポーツにそんな独占手記を寄せた。誰かに求めるのではなく、自分自身が納得のいくことをやれているのかと考える――そう岡崎は説明する。

南アフリカから4年。あのとき、上を見すぎて、背負い込み過ぎて、自分じゃなくなった。僕の考えをブラジルW杯でも貫き通したい。自分のやれることを1試合1試合やればいい。そう思ってこの4年間ずっとやってきた。だから気負うこともない。1つはっきりと言える。あのときの僕とは、もう違う。

(日刊スポーツ『岡崎、苦境乗り切った「エゴイスト」精神』より 2014/06/12 07:42)

「泥臭くて最後まであきらめないプレー」が信条。これまで代表では76試合で38得点を記録。現役日本代表では最多得点だ。日本代表の得点源としての期待がかかる。

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岡崎 慎司(おかざき・しんじ) 1986年、兵庫県宝塚市生まれ。兵庫・滝川第二高校では主将。卒業後の2005年にJ1清水に入団。2008年7月、北京オリンピック代表に選ばれ、同年10月には日本代表デビュー。身長174センチ、体重76キロ。

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