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受動的攻撃性の人と付き合う秘訣

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Thomas Vogel via Getty Images
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受動的攻撃性とは、衝突を避ける最良の方法である。

いやそれは違う。

受動的攻撃行動がいわれのない非難を受ける理由はいくつかある。それは関係する両者がとてもイライラするだけでなく、受動的攻撃性の人間にとって、全く利益がないからだ。なぜなら彼らの要求が、実際には認知され対処されることがないからである。

また「受動的攻撃行動をする目的は、こういった行動をして“正気を失わせてしまう”ことである。」とスコット・ウェツラー博士は説明する。博士はモンテフィオーリ・メディカルセンターの副所長で、「Living With the Passive-Aggressive Man(受動的攻撃性の人間と共に生活する)」という本の著者でもある。「あなたは今起こっていることは実際に起こっている事とは違うと教えられ、意思疎通をすることを控えてしまうことになる。何が起こっているか知っていても、彼らはそれを否定するのだ。」と博士は述べる。

本質的には、受動的攻撃行動は「遠回しの敵対行為であり、あなたが頼んだことをきっぱりと断るような人がいる一方で、受動的攻撃性の人間は、要求されたことを間接的に断るのだ。」とウェツラー博士はハフポストアメリカ版に話す。

受動的攻撃行動は様々な方法で現れるが、根本的には皆同じである。直接衝突することに対する恐怖と回避、そして無力感と孤立感が内在している。それでは結果はどうなるのか。口にしない権力争いが様々な形で現れるのだ。起こり得る兆候は次の通りである。

  • 皮肉
  • 無視
  • 親密になることをしない
  • 賞賛をしない
  • 批判的
  • 妨害行為
  • 遅延
  • 頼んだことを何もしない

「受動的攻撃性の人間は他者に衝突に参加してほしいと思うため、これら受動的攻撃行動を意図的に行うこともある。しかしその他の場合、それは全く意図的ではない。」こう語るのはカリフォルニアのセラピストで「8 Keys to Eliminating Passive-Aggressiveness and Mindful Anger: The Emotional Path To Freedom(受動的攻撃性や気を配った怒りを消す8つの鍵:自由への感情的な道)」の著者のアンドレア・ブラント博士だ。

ハフポストアメリカ版への博士の説明によると、受動的攻撃の人間は、彼らに声を掛けないような人や、とても弱い境界線を持つ人に対して受動的攻撃行動をするということだ。育ってきた環境によって、時に人は受動的攻撃的になるとブラント教授は語る。例えば、両親の内の一人が支配的で、他の者がそれに服従するような家庭に育った人間は受動的攻撃行動をする傾向があるのだ。教授の説明によると、「彼らは、力を持っていて怒りっぽい性格の人間に直接関わることはできないが、欲しいものを手にするために、その支配的人間に対してうそをついたり黙ったりすることは問題ないということを学んできたのだ。例えば、「お父さんには内緒にするから」という、誰もが聞いたことがあるこの言葉がまさに受動的攻撃行動なのである。

時にして誰もが受動的攻撃行動をとってしまうことがあるのだが、そこでしなくてはならないことは、あなたが最後に“ノー”と言いたかったのに“イエス”と答えてしまった時のことについて考えることである。受動的攻撃行動をする傾向がある人の中にはいくつかのタイプの人間がいる。衝突を避けたり怖がったりする人々は、自尊心が低く自信がない人ほど受動的攻撃性格になる傾向があり、ブラント博士によると、そういった人々は「感情、特に怒りの感情を持つことを許された経験がない」のだという。

それでは受動的攻撃な人を対処するにはどうしたら良いのだろうか?

1. 受動的攻撃行動をそのまま敵対行為として認識する。

「大切なのはその事実や行為の本質を認識すること。無視され馬鹿にされたと思わず、ある種の隠された敵対行為だと認識すること。一旦それが敵対行為の兆候であると認識したら、それに対処する気持ちになるのだ。」 ウェツラー博士はこう助言する。

「一番大きな失敗は、彼らに対して寛大な態度をとることである。一度受動的攻撃行動を許してしまえば、他の選択肢をすべて失ってしまうことになる。まずは権力争いであるとみなすことが重要であり、その後、権力争いで取られる一般的な対処をすればよいのだ。」と博士は話す。

2. 限度を設定しそれに従う。

「不当な扱いをされることを容認しないという態度をはっきりと見せなさい。」とウェツラー博士は説明する。さらに「もしいつも約束に遅れて来て困っている人がいたら、その人に対し、次回映画を観る約束に送れて来たら、もう一緒には観に行かないという姿勢を見せるのだ。これが限度の設定で、あなたの行動に対する代償を払うつもりはないという意思を表すことになる。」と話している。

3. 大まかではなく詳細に話す。

「受動的攻撃性の人に立ち向かう場合、まず起こっている問題を明白にする必要がある。対立の際に危険なのは、言葉が大まかになってしまうことだ。例えば、「どうしていつもこういう態度なんだ!」というような言葉ではらちが明かない。人と立ち向かうときに大切なのは、特定の行動に関して話すことである。例えば、無視されたことに対して注意したいのであれば、どのような時に無視を受け、それをなぜ敵対行為だと思ったのかいうことを詳しく説明する。ありのままのことを言うのだ。」とウェツラー博士は話している。

4. 断定的会話を練習する。

「攻撃的会話もあれば受動的会話もある。受動的攻撃会話もある。しかし断定的会話が最も効果的である。」とブラント博士は語る。

断定的会話とは、断定的で反応を見せないものであるが、同時に相手を尊重して交わされる会話である。「自信をもって協調的で、双方にとって利益のある方法で問題を解決したいという感じがある会話だ。話をよく聞き、会話中に非難をしないことが重要である。あなたのやり方を通すことだけではなく、他者の考えを考慮することも必要である。他者を認め、彼らの気持ちを認めるのだ。でも決して同意するのではない。」と博士は語る。

誰もが受動的攻撃性になることがあるのです。それではいつそのような行為を見分け、どうしたら行為を止めることが出来るのだろうか。

「とにかく注意深くしていること。自分自身の体や感覚に耳を傾けていれば、どのような時に自分の考えや感覚から離れた行動をとるのかが分かる。これが受動的攻撃性が悪化する初期段階の症状である。」ブラント教授はこのように話す。

その行為が自己破壊行為の形であるということを認識してもらうこともまた鍵である。「行為者はプロジェクトを時間通りに間に合わせなかったという事実や、昇進できなかったという事実を、受動的攻撃行動と関連付けていない。上司は勝手で不公平だとは思うが、それが自分の仕事と関係していると思わないのだ。」とウェツラー教授は述べる。

また、怒りの感情というのが根本的に悪いものではないとい認識することが大切である。「怒りには良い点がある。何かが間違っているということを教えてくれるし、怒ることで集中し、あなたの価値やゴールを評価することができ、関係性を強くする。何かに対し怒りを覚えたら、それを表し、関係者と共に直接対処していいのだ。もちろんここでは断定的会話がなされる。」とブラント教授は説明する。

同様に、対立することへの恐怖に立ち向かうことが、受動的攻撃性を少なくするのにとても効果的である。「実際、こういった行動を押さえようとする際、さらなる衝突を経験することもある。」とウェツラー博士は語る。「明らかな衝突は話し合いにより解決されるだろうが、それによって今まで隠されていたことが明るみになり、もともと意見の相違があるために、さらなる攻撃が生まれるかもしれない。だから明るみになったことについて徹底的に議論するのだ。ある程度議論はさらに断定的となり、進んで対立や衝突をし、そして努力が必要になるかもしれないがもっと建設的なことを惜しまずするのだ。」とさらに述べる。

最終的に受動的攻撃性行動をやめさせるためには、あなたが望むことを解明し、その他のことは無視するのだ。他人がどう思うか、他人から何を期待されているかということに対して過剰に気にする人もいるが、そういった人たちは自分を犠牲にして同調する。「本当に自分が望むことについて考えていない。すべて他者の意図によるものであり、自分はこうしたいということを言おうとしない。」と博士は語る。

解決法は、自分自身の声を聴くことだ。「外野の声の音量を下げれば、方向感覚をつかめるようになるのだ。」とウェツラー博士は述べている。

[(English) Translated by Gengo]

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