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2014年07月12日 21時27分 JST

ガザ地区へのイスラエル軍空爆、死者150人を超える 障害者施設への爆撃も

パレスチナ自治区ガザ地区では7月12日、イスラエルによる空爆が5日目になって激しさを増し、これまでのガザ地区の死者が150人を超えた。障害者施設やガザ地区の警察署長宅への空爆により、さらに死傷者が増える見込みだ。BBCなどが報じた。

12日には、ガザ地区の2ヵ所のモスク(イスラム教徒の礼拝所)や、イスラム原理主義組織ハマスの幹部の親族が住む住宅にも空爆が行われた。

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ガザ地区南部の都市ラファで空爆を受けた建物の瓦礫の前に立ち尽くす住民たち

イスラエル軍は、モスク爆撃はハマスなどの武装勢力が建物に武器を隠していたためだと説明している。

これに対しハマスは「イスラエルがイスラムに敵対的なことを示す行為だ」と非難した。戦力が圧倒的に劣勢な中、イスラム諸国の宗教感情をあおりイスラエルを牽制(けんせい)する狙いがある。

(MSN産経ニュース「ガザの死傷者1000人超 ハマスがモスク空爆に反発、報復攻撃を強化」より 2014/7/12/23:40)

また、ガザ地区北部ベイトラーヒヤーにある障害者施設も空爆され、身体障害者2人が死亡、5人が重傷を負った。

ロイターによると、ガザ地区の警察署長の邸宅周辺が空爆された際に15人のパレスチナ人が死亡、署長も重体だという。

また、ドバイのテレビ局「アルアラビヤ」によると、パレスチナのイスラム原理主義組織「イスラム聖戦」の軍事部門「アルクッズ旅団」は11日、ガザに侵攻しようとしたイスラエルの特殊部隊と衝突し、多くの「損失」が出たと述べた。

■ イスラエル軍、ガザ地区住民に即時避難を要求 国連は停戦呼びかけ

イスラエルのネタニヤフ首相は11日の声明で、「私たちを滅亡させようとするテロ組織への攻撃は、あらゆる国際的圧力でも止めることができない」と述べ、空爆を継続することを明らかにし、ガザとの境界付近に地上戦部隊を結集させている。

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11日、テルアビブで声明を発表するイスラエルのネタニヤフ首相

イスラエル軍はガザ北部地区をはじめとする沿岸の地区住民に対し避難を呼びかけている。イスラエル軍の情報筋は、「ハマスのリーダーたちは大規模住宅街に身をひそめている。地域住民を人間の盾にするためだ。我々は攻撃を強める前にガザ地区の住民を避難させている。現在、我々は市民の犠牲を抑えるために最小限の兵力にとどめておこうと努力している。これまで1300カ所の攻撃目標を空爆し、住民の被害は低く抑えられている」と述べた

一方で、ハマスは声明で「ガザ地区の境界に近いイスラエル軍のジキム基地を攻撃し、7人のイスラエル人を殺害した」「テルアビブ全域が避難区域になっている」などと述べているが、詳細は明らかになっていない。

また、ハマスの幹部はイスラエルの新聞「ハーレツ」に対し、「イスラエルが西岸で我々の住民を攻撃すれば、我々は黙っていない。我々は住民も国家も結託していることを示し、住民を守らなくてはならない。パレスチナ統一政府は決して崩壊しない」と述べている。

国連の安保理事会は12日、イスラエルとパレスチナに停戦と和平交渉を呼びかけ、2012年11月の停戦合意にまで戻るよう要求した。しかし、この声明には法的拘束力がなく、実効性が薄いとみられる。

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