左足切断の運命をポジティブに受け止めた男性、笑顔で「お別れの儀式」

ジョーは、左足を失ったネットユーザー。この23歳の青年は、足を切断するという不幸に遭ったあとも、目一杯ポジティブに生きている。

あなたの足がもうすぐ切除されるということを知ったらどんな風に反応するだろうか? 不安? パニック? 我慢?

ジョーは、左足を失ったネットユーザー。彼からは不安もパニックも感じられない(少なくともカメラに映ったときのジョーの表情からはわからない)。この23歳の青年は、足を切断するという不幸に遭ったあとも、目一杯ポジティブに生きている。

ジョーは腱鞘巨細胞腫(PVNS)と呼ばれる難病に苦しんだ後、左足を切断するという難しい決断を下した。アメリカの整形外科医のアカデミーによれば、その病気の特徴として、関節の痛みと腫れとともに、強着(関節部の病変によって関節面が癒着し、まったく可動性を失った状態)し、不安定になるという。だが、手術を受ける前に、ジョーは自分の「左足」に思い切り楽しんでもらうことに決めた。

ジョーの姉は「ジョーの左足の最後の冒険」と題した写真のアルバムをアップロードした。そのアルバムをみると、弟が手術前後を通してポジティブでい続けていたことがわかる。

ジョーはさらに、切除が行われる左のくるぶしのあたりに、ヴァージニアにあるソーリー・ママ・タトゥーという店でタトゥーを入れた

彼はその新しいタトゥーを機会があるごとに見せた。例えば今年の夏にデラウェアで開かれたファイヤー・フライ・ミュージック・フェスティバルでも見せた。

写真アルバムがアメリカの投稿サイト「レディット」で注目を集めると、ジョーは自らの物語と、披露することにした経緯をポジティブに語り始めた。

「何日か前に、30分ぐらいのあいだ、押しつぶされて行方を見失ったような気分になったときがあったんだ」と彼は「レディット」の質問用のスレッドで言った。もうその痛みと共に6年近く生きてきたことも付け加えた。「数えきれないくらい泣いてしまったあとは、気分がよくなったんだ」

手術は成功だった。ジョーはもう将来のハロウィーンに、どんなコスチュームを着るか考えているという。「僕がサーファーで、ガールフレンドがサメさ」

切断手術を受ける前にはときどき恐ろしくなることもあったが、手術後、ジョーは万事うまくいくとわかっていた。

「手術の直前は、ちょっとマジでどうかなってしまいそうだった」と、彼はレディットに書いている。「後戻りはできない決断だったからね。でも手術が終わって目を覚まして足元を見たとき、ぼくは正しいことをしたってわかったんだ」

[Robbie Couch (English) Translation by Gengo]

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