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山水電気が破産した理由とは? 「オーディオ御三家」の没落

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高級オーディオメーカーとして知られた山水電気が破産手続きを開始したと、帝国データバンクが報じた。7月9日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けたという。負債総額は約3億5000万円。

元・東証1部上場の音響、映像機器メーカー、山水電気(株)(資本金53億8215万8621円、大田区蒲田5-29-3、登記面=渋谷区東2-23-3、代表室越隆氏ほか2名)は、7月9日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

( 帝国データバンク[TDB]「大型倒産速報」より 2014/07/16)

山水電気は、1944年に創業。「SANSUI」のブランドが、高級アンプの代名詞として世界的な人気を博した。当時は、パイオニア、トリオ(現JVCケンウッド)と共に「オーディオ御三家」と、もてはやされていた。1984年10月期には約525億円の売り上げを計上するほどだった。

しかし、デジタル化対応の遅れなどで80年代後半から経営危機が表面化。外国企業への身売りを繰り返すことになった。

1989年には、イギリスのポリー・ペック・インターナショナル社の傘下に入ったが、翌年には同社が破綻。91年からは香港のグランデ・グループと関係を結び、2001年から同グループの傘下に入った。しかし、2011年にはグランデ・グループの中核会社が事実上の倒産状態となり、資金支援を受けることが困難になった。2012年に東証一部上場を廃止、民事再生手続きを進めていたが、資金繰りが立ちゆかなくなったという。

00年代になってからは、オーディオ機器の製造からは撤退し、過去の製品のメンテナンスを続けながら経営再建を目指していた。上場廃止になる前の山水電気の株価は、1円と5円の間で推移。マネーゲームの対象となっていた。

オーディオ御三家の中で山水電気だけが倒産に追い込まれた理由について「海外資本に安易に頼りすぎた」と指摘する人もいる。コンサルタントの大関暁夫さんはブログで次のように振り返った。

山水は安易に、資金供給をしてくれる海外資本に救いの手を求め、結果“汚れた体”になることで国内企業からはそっぽを向かれ、民事再生適用後のスポンサーも現れなかったと言えるのではないでしょうか。

山水の社名の由来は創業の精神「山のごとき不動の理念と水の如き潜在の力」だそうですが、同社が求めたものは「山のごとき不動のオーディオメーカーの名声と、水のごとき豊富見えた海外からの資金供給」だったようです。

(日本一“熱い街”熊谷発コンサルタント兼実業家の社長日記『名門山水破産。「オーディオ御三家」の分かれ道はどこにあったのか』より 2014/07/17)

なお、SANSUIブランドの国内ライセンスは2012年にドウシシャが取得し、Bluetoothを使ったオーディオ製品を販売している。

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