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ネスレ「もはやインスタントではない」 業界団体を脱退へ

2014年07月24日 16時34分 JST | 更新 2014年07月24日 16時46分 JST

インスタントコーヒー大手のネスレは7月23日、全日本コーヒー公正取引協議会など4つの業界団体を脱退すると発表した。ネスレの主力製品の表記を、業界が認めないとしたことが理由とされる。

問題となっていたのは、ネスレ社が使っていた「レギュラーソリュブルコーヒー」という表記。“ソリュブル”とは英語(soluble)で「溶ける」の意味。ネスレがこの表記を使って発売している『ネスカフェ ゴールドブレンド』などのシリーズは、コーヒーの作り方はインスタントコーヒーと同じで、カップに粉とお湯を注ぐだけ。

しかし、インスタントコーヒーがコーヒー抽出液を乾燥させて粉状にする製法をとっているのに対し、ネスレの「レギュラーソリュブルコーヒー」は粉砕した焙煎コーヒー豆をネスレ独自のコーヒー抽出液と混ぜ合わせて乾燥させる新製法で作られていたため、「もはやインスタントコーヒーではない」とネスレは宣言。表記からも「インスタントコーヒー」の文字を消していた。

これに対して業界団体は2014年6月の総会で、ネスレの商品はインスタントであると結論。ネスレの「レギュラーソリュブルコーヒー」という表示を認めないとした。朝日新聞デジタルなどが報じた。

コーヒーには消費者を混乱させないために「レギュラー」か「インスタント」かを表示する業界ルールがある。コーヒー豆から直接つくるか、抽出液を乾燥させた粉末を使うかの違いだ。ソリュブルはどう分類すべきか、結論を出せずにいた。(中略)
 
ネスレはソリュブルを「インスタントとは違う新製法だ」と主張してきたが、協議会は「基本は抽出液を乾燥させたインスタント」と結論づけ、今年6月に表示を認めないことにした。「レギュラーと間違えた」という苦情も寄せられ、誤認が生じているという判断も働いた。
 
(朝日新聞デジタル「インスタント論争、コーヒー界二分 ネスレ、団体脱退へ」より 2014/07/24 05:20)

業界の表示ルールは、消費者庁と公正取引委員会が景品表示法に基づき「公正競争規約」で認定しており、要件を満たした製品には「公正マーク」が表示できるようになる。

レギュラーコーヒーとインスタントコーヒーに関する業界ルールは、全日本コーヒー公正取引協議会が「レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約」でまとめており、下記のようになっている。

  • レギュラーコーヒー:コーヒー樹の種実から採ったコーヒー生豆をいって精製したコーヒーいり豆及びコーヒーいり豆を挽いたコーヒー
  • インスタントコーヒー:コーヒーいり豆から得られる抽出液を乾燥した水溶性の粉状、顆粒状その他の固形状のコーヒー

6月の総会で採択されたのは、ネスレの新製法での商品は重量比によって「レギュラーコーヒー(インスタントコーヒー入り)」、「インスタントコーヒー(レギュラーコーヒー入り)」とする規約の改定案。レギュラーとインスタントの両方の特徴がある商品は、比率が大きい方をメインにするという従来からの書き方だ。

味の素ゼネラルフーヅ(AGF)が2013年8月に販売した「〈マキシム〉トップグレード ハイブリッド」も、コーヒーの抽出液にゴマの約40分の1程度に細かく砕いた豆そのものを練り込む製法をとっておりインスタントコーヒーとレギュラーコーヒーの両方の特徴を有するが、「インスタントコーヒー(レギュラーコーヒー入り)」と記載していた。

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この決定にネスレは「(レギュラーソリュブルコーヒーは)『インスタントコーヒー』の定義に該当しない新しいジャンルのコーヒー」「企業活動を阻害する」と反発。全日本コーヒー公正取引協議会のほか、全日本コーヒー協会、日本インスタントコーヒー協会、日本珈琲輸入協会の計4団体に退会届を送った。

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