「ハイスコアガール」著作権侵害の疑いでスクエニを家宅捜索

ドラゴンクエストシリーズなどで知られるゲームソフトメーカー大手のスクウェア・エニックス(スクエニ)が8月5日、著作権法違反の疑いで家宅捜索を受けた。同社が発行している「月刊ビッグガンガン」で押切蓮介氏が連載していたマンガ「ハイスコアガール」のなかに、別のゲームソフト会社・SNKプレイモアが著作権を持つ人気ゲームのキャラクターが、100カ所以上にわたって無断で使用されていたという。
スクウェア・エニックスホームページより

「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」などで知られるゲーム会社大手のスクウェア・エニックス(スクエニ)が8月5日、著作権法違反の疑いで大阪府警の家宅捜索を受けた。同社が発行する押切蓮介氏の人気漫画「ハイスコアガール」が「自社が著作権を持つゲームキャラクター多数を無断で使っている」として、ライバル企業のSNKプレイモア(大阪府吹田市)が刑事告発していた。

大阪府警では東京都新宿区のスクエニ本社ビルから押収した資料の分析を進め、会社の担当者や作者らから任意で事情を聴く方針だ。MSN産経ニュースが以下のように報じている。

単行本の巻末には、著作権表示によく使われる(C)マークとともにSNK社の名前が他の複数のゲーム会社とともに記され、あたかも許諾を得たような体裁になっていた。ハイスコアガールのアニメ化にあたって、関東地方の映像製作会社が昨年夏ごろ、SNK社にキャラクターや音楽の使用許諾について問い合わせたことがきっかけで、漫画に無断使用されていたことが発覚。SNK社が今年5月、大阪府警に告訴していた。

(MSN産経ニュース「人気漫画に他社のゲームキャラが…ドラクエの「スクエニ」を著作権侵害容疑で捜索 大阪府警』より 2014/08/06 02:00)

ハイスコアガールは、1990年代のゲームセンターを舞台にしたラブコメディ。当時、実際に発売されたゲームのプレイ画面が作品に多々登場することが特徴で、SNK社の作品のほかにもカプコンの「ストリートファイターⅡ」やナムコ(現バンダイナムコホールディングス)の「スプラッターハウス」なども登場している。

SNKプレイモアは8月6日、スクエニを刑事告発したとする文章をホームページに掲載。以下に全文を紹介する。

株式会社スクウェア・エニックス等に対する刑事告訴について

株式会社SNKプレイモア(以下、当社)は、株式会社スクウェア・エニックス及び同社出版部門の関係者を刑事告訴いたしましたので、皆様にお知らせいたします。

株式会社スクウェア・エニックスは、当社の許諾を受けることなく、当社が著作権を有する多数のゲームプログラムのキャラクターを複製使用した漫画「ハイスコアガール(著者:押切蓮介氏)」を出版し、当社の著作権を侵害しました。当社は、重大な違法行為を厳重抗議すべく、株式会社スクウェア・エニックスに対し、「ハイスコアガール」の電子書籍、単行本、月刊誌その他の販売の即時停止を再三申入れましたが、なんら誠意ある対応がなされませんでした。

当社としましては、本来、著作権等の権利を守り、その侵害に厳格に対処すべき、大手上場企業のグループ会社による極めて悪質な本件行為を看過するわけには参りません。そこで、当社は、やむを得ず、株式会社スクウェア・エニックス及び同社出版部門の関係者を、著作権法第119条第1項により刑事告訴した次第です。

当社は、好評配信中の『METAL SLUG DEFENSE』をはじめとする世界中のユーザーの皆様に広く愛されている当社のゲームやキャラクターを守るため、今後も、著作権等の侵害行為に対して、断固たる措置を講じて参る所存です。
以上
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