【ガザ情勢】ハマスが人口密集地からロケットを発射する証拠映像か(動画)

インドのテレビ撮影クルーが、8月4日にガザ地区のホテル前で、パレスチナ過激派がロケット弾発射装置を設置する様子を撮影したと語っている。

インドのテレビ撮影クルーが、8月4日にガザ地区のホテル前で、パレスチナ過激派がロケット弾発射装置を設置する様子を撮影したと語っている。

インドのテレビ局NDTVによる冒頭の動画には、ハマスの隊員3名が、ガザ地区内の建物が密集する地区に発射装置を設置している様子が映っているようだ。

NDTVのスリーニバサン・ジャイナ記者は、ホテル自室の窓から外をのぞきながら、青いテントが組み立てられ、複数の男性が内部にワイヤを引きこむなどの不審な動きをしている様子を、落ち着いた口調で伝えている。

ジャイナ記者によると、テントは1時間後には撤去され、内部にあったものはさまざまなもので覆われてカモフラージュされた。同記者がその翌朝に語ったところによると、72時間の停戦に入る数分前に、その場所から「大きな爆発音と飛行音」がしたという(停戦に入ったのは現地時間8月5日午前8時)。

イスラエル側は、4週間におよぶ戦闘を通じ、過激派がガザの人口密集地区からロケット弾を発射し、地域住民を危険にさらしていると主張してきた。

今回の武力対立で、過激派は何千にもおよぶロケット弾をイスラエルに向けて発射したと報じられているが、発射装置の現場に近づくのは危険であることと、ロケット弾発射装置の設置が極秘に行われていることから、ガザ地区内の様子を報道するのは極めて難しかった。そのため多くの場合、過激派が敵に向けて発射する地点は不明なままだ。

「ニューヨーク・タイムズ」紙のフォトジャーナリスト、タイラー・ヒックス氏は最近、2週間のガザ滞在に関するインタビューの中で、発射装置は一度も目にしなかったと述べ、「まるでそんなものはどこにも存在しないみたいだった」と言い添えている。

それだけに、インドの撮影クルーが発射装置の撮影に成功したことは極めて異例だ。「われわれは、イスラエルの攻撃でガザの民間人が悲惨な目に遭っている様子を伝えていますが、ハマスもまた、ごく普通の住宅地のまっただ中からロケット弾を発射し、そこに暮らす人々を危険な目にあわせています。このことを伝えるのも、等しく重要なのです」と記者はレポート内で述べている。

[Nick Robins-Early(English) 日本語版:遠藤康子/ガリレオ]

Gaza's Smuggling Tunnels

Palestinians celebrate Gaza ceasefire

ガザ

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