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ロシア、ウクライナ東部に人道支援部隊派遣へ 赤十字と連携

2014年08月12日 15時48分 JST | 更新 2014年08月12日 15時48分 JST
Reuters

[ブリュッセル/ドネツク(ウクライナ) 11日 ロイター] - ロシア大統領府は11日、ロシアは赤十字国際委員会(ICRC)と連携してウクライナ東部に人道支援のための部隊を派遣する意向であることを明らかにした。

ロシアがウクライナ東部の親ロシア派に対する人道支援の名目でウクライナに侵攻するのではないかとの懸念が高まるなか、欧州委員会のバローゾ委員長はこの日、プーチン大統領と電話会談を行い、ウクライナに対し軍事行動を行わないよう要請。

電話会談を受けロシア大統領府は声明を発表し、「ロシアは赤十字国際委員会の代表団と連携しウクライナに支援部隊を派遣する」との方針を示した。

<国際的な枠組みでの支援に支持>

戦闘が続くウクライナ東部のドネツクでは、食料、飲料、燃料不足が悪化。銀行は業務を停止しており、年金や社会保険費用の支払いも行われていない。

ウクライナのポロシェンコ大統領は、同国東部に対する支援に支持を示しながらも、支援はロシアのほか、欧州連合(EU)と赤十字国際委員会も含む国際的な枠組みで行われる必要があると強調。

ポロシェンコ氏と電話会談を行った米国のオバマ大統領も、国際的な枠組みの下での支援に支持を表明した。

赤十字国際委員会はこの件に関して今のところコメントは発表していない。ただ前週末、ロシアのラブロフ外相から支援団を組織するよう要請があったことを認める声明を出している。

<ロシア国境沿いに兵力集結、侵攻に懸念>

ウクライナ軍のリセンコ報道官はこの日の記者会見で、ロシアがウクライナとの国境沿いに4万5000人の兵力を集結させていることを明らかにした。

同報道官によると、戦車160両、装甲車1360両、ミサイルシステム390機のほか、最大150機のミサイル発射台、192機の戦闘機、137機の攻撃ヘリコプターが配備されている。

こうしたなか、北大西洋条約機構(NATO)のラスムセン事務総長はロイターのインタビューに対し、ロシアがウクライナに侵攻する可能性が高いとの見方を表明。

「ロシアが(ウクライナの親ロシア派に対する)人道支援を名目に作戦を実施するシナリオを描いていると見ている。ウクライナに対するこうした不法な軍事行動に利用できるよう兵力を集積させていると考えている」とし、 ロシアがウクライナに侵攻する確率は「高い」と述べた。

バローゾ委員長はプーチン大統領のほか、ウクライナのポロシェンコ大統領とも個別に電話会談を実施。プーチン、ポロシェンコ両氏に対し、ウクライナ東部で続いている戦闘の人道面での影響について欧州連合(EU)が懸念していることを伝えるとともに、国際人道法を尊重するよう訴えた。

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