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慰安婦問題の早期解決を日本に求める 韓国・朴槿恵大統領、解放記念日に演説

2014年08月15日 14時43分 JST | 更新 2014年08月15日 14時43分 JST
Chung Sung-Jun via Getty Images
SEOUL, SOUTH KOREA - AUGUST 15: South Korean President Park Geun-Hye speaks during the 69th Independence Day ceremony at Sejong Art Center on August 15, 2014 in Seoul, South Korea. Korea was liberated from Japan's 35-year colonial rule in 1945. (Photo by Chung Sung-Jun/Getty Images)

日本の植民地支配からの解放記念日にあたる韓国の朴槿恵大統領は8月15日、ソウル市内で開かれた式典で演説した。

朴大統領は、セウォル号沈没、韓国で最近大きな社会問題になっている軍の集団暴行死事件や、国内の経済活性化などに続き、南北問題について触れた。北朝鮮に核放棄や孤立政策の放棄などを訴えたあと「朝鮮半島の生態系を結び復元するための環境協力のルートをつくらなければならないと思います。南北を横切る河川と山林の共同管理から始め、互いに役立つ協力を拡大せねばなりません」と、自然保護の政策を通じた南北対話の拡大を提案した。離散家族の再会、民間交流の拡大や、民生インフラ整備なども訴えた。

日本に対しては、「一部政治家」の歴史認識が両国民の友好を妨げているとして、慰安婦問題の早期解決を求めた。慰安婦問題への言及は3月1日の独立運動の記念日の演説以来。

日本に関する部分は次の通り。

「来年は韓国と日本は国交正常化50年を迎えます。両国は新たな50年を見据え、未来志向的な友好・協力関係に向かわねばならず、このために両国間に残る過去の傷を治す努力が必要です。

両国は昔から文化的、情緒的な交流の伝統を続けてきました。いま両国民は文化を通じて互いを理解し、交流の幅をさらに拡大しながら、両国関係の底辺を固めています。

政治は国民の心を読み、正しい選択をしなければなりませんが、日本の一部政治家は、むしろ両国民の心を切り裂き、傷つけています。

今まで韓国政府は日本の指導者に正しい歴史認識を促し、特に軍慰安婦の被害者が生きている間に、被害者が納得できる前向きな措置を求めてきました。

こうした問題を正しく解決したとき、日韓関係が堅実に発展でき、来年の国交正常化50年も両国民が心からともに祝えるでしょう。

それが日本政府も子孫に後ろめたくない正しい道だと考えます。

歴史の真実は思い通りに隠せるものでもなく、否定できるものでもありません。子孫たちはこれからも歴史の真実を追い求めるだろうし、歴史の証人が存在するからです。私は来年が両国民間の友好を基本に、両国が新たな未来へともに出発する元年になることを望み、このため日本の政治指導者の知恵と決断を期待します」

韓国青瓦台ホームページより)

また、原発が集中する北東アジアで、日中韓が主体となり、原発の安全を協議する国際機構を設立することも提案した。

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