「まんだらけ」万引き、容疑者逮捕　顔写真公開を警視庁が止める

東京都中野区の古書店「まんだらけ」で、漫画「鉄人28号」のブリキ製人形を万引きしたとして8月19日、警視庁は千葉市若葉区のアルバイト、岩間和俊容疑者（50）を窃盗容疑で逮捕した。まんだらけは、公式サイト上で「返さなければ犯人の顔写真を公開する」と警告していたが、警視庁から「捜査に支障が出る」と要請されて公開を中止していた。時事ドットコムなどが報じた。

岩間容疑者は容疑を認め、「ショーケースのガラス戸が開いており、盗めると思った。売って金にしようと思った」などと供述しているという。
（時事ドットコム『「まんだらけ」万引き、５０歳男逮捕＝鉄人２８号、窃盗容疑－顔写真公開で議論呼ぶ』より 2014/08/19 07:36）

岩間容疑者は8月4日の夕方、まんだらけ中野店で25万円で売られていた野村トーイ製「鉄人28号」のブリキ製のおもちゃを万引きした疑いを持たれている。NHKニュースは、逮捕に至った経緯を次のように解説している。

このおもちゃを巡っては、店側が、防犯カメラに写っていた万引きしたとする人物の画像を顔の部分が分からないように加工してホームページなどに掲載し、「おもちゃを返さないと顔の画像を公開する」と警告したため、この対応に賛否が分かれて議論を呼びました。
店はその後、警視庁の要請を受けて画像の公開を取りやめ、警視庁が捜査を進めていましたが、万引きされたおもちゃが３日後に中野区内の別の中古品販売店に売却されていたことが分かり、その際、この男が自分の証明書を示していたうえ、この店の防犯カメラにも「まんだらけ」の防犯カメラの画像とよく似た男が写っていたことから逮捕したということです。
（NHKニュース『「まんだらけ」で万引きの疑い男を逮捕』より 2014/08/19 06:01）

まんだらけが当初、公式サイトに掲載していた警告は以下の通り。8月13日には「警視庁の要請により顔写真の全面公開は中止させて頂きます」と軌道修正した。