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「イスラム国」が警戒すべきイスラム過激派だとわかる「驚愕のデータ」

2014年08月23日 01時06分 JST | 更新 2014年08月23日 01時12分 JST
ASSOCIATED PRESS
FILE - This undated file image posted on a militant website on Tuesday, Jan. 14, 2014 shows fighters from the al-Qaida-linked Islamic State of Iraq and the Levant (ISIL) marching in Raqqa, Syria. The Islamic State was originally al-Qaida's branch in Iraq, but it used Syria's civil war to vault into something more powerful. It defied orders from al-Qaida's central command and expanded its operations into Syria, ostensibly to fight to topple Assad. But it has turned mainly to conquering territory for itself, often battling other rebels who stand in the way. (AP Photo/Militant Website, File)

アルカイーダの分派で、以前はISISと称していた「イスラム国」(IS)は、ここ2、3カ月にわたってシリアとイラクで激しい軍事活動を展開し、その兵力を拡大するとともに実質的な支配地域を大きく広げてきた。

ISは、スンニ派の「カリフ」という宗教的指導者によって統治されるイスラム国家の樹立を目標に掲げており、戦闘の犠牲者は、イラクで多数を占めるシーア派イスラム教徒ばかりでなく、クルド族やキリスト教徒を含めた数多くの少数グループにも及んでいる。その実態をいくつかの数字で紹介しよう。

3.4万平方キロメートル

ISの支配下にあると考えられる土地の総面積(1.3万平方マイル)。その領域はシリアとイラクの両国に広がり、ほぼベルギーの国土面積に匹敵する。

別の推定値では、ISが支配する領域は8.96平方キロメートルとされており、これはヨルダンの国土面積に迫る(北海道の面積がおよそ7.8平方キロメートル、九州7県が4.2万平方キロメートル)。

1922人

6月にイラク国内で行われた戦闘による死者数。2007年5月以来、史上最悪の数字を記録した。

イラク政府の発表によると、内訳は民間人1393名、兵士380名、警察官149名。この他に1610人が負傷しており、その大部分が民間人だ。

3万~5万人

ISに属して戦っている過激派の人数。このグループに詳しいハシャム・アル・ハシミ博士による最新の推定値だ。

元イラク陸軍兵の多くが参加を強要されているほか、支配地域内や、海外から来た者も多い。英紙「The Indepedent」の報道によると、戦闘に参加している者のうち、少なくとも1500人はイギリス国籍だという(シリアで消息を絶った米国人ジャーナリスト、ジェームズ・フォーリー氏とされる人物の「処刑」映像が8月19日に公開されたが、殺害を実行した男は英国人である可能性が高いと報道されている

5カ国

ISと直接戦っている国の数。領地を広げようとするISは、この夏の間だけでも、イラク、イラン、レバノン、シリア、トルコの部隊に攻撃を仕掛けた。

ISは現在、シリアの北東部にいるシリア陸軍に対して大規模な攻撃を行い、軍の基地から大量の物資や武器弾薬を奪っている。

20億ドル

ISが所有する現金と資産の推定金額。テロ組織研究家の試算による。

6月の軍事活動が最も盛んだった時期に、ISは、イラク北部の都市モースルを占領して、複数の銀行から数億ドルと言われる現金を強奪しており、イラク陸軍からも数億ドル相当の軍事物資を手に入れた。

300万ドル

ISが闇市場で石油とガス資源を売って得ている、1日あたりの推定売り上げ

ISは、イラク北部からシリアにかけて存在する複数の油田やガス田を支配下に置いている。アメリカ外交問題評議会のジェニン・デイビッドソン氏によれば、「過激派組織の歴史上、類を見ない量の資源と領土を支配している」という

50万人

ダム建設の専門誌「International Water Power & Dam Construction」による2011年の報告によると、イラク最大の「モスル・ダム」が決壊すると、下流の民間人にこれだけの死者が出る可能性があるという。

このダムは、チグリス川の水をせき止めて、モスル周辺の地域に電気と水を供給しているが、8月はじめにISに占拠されたと報じられている(8月18日、米国の支援を受けたイラク軍とクルド人部隊が同ダムの奪還に成功したと報道された)。

モスル・ダムは地盤に問題があり、必要な維持作業を行わずに放置されると、それだけでも大規模な構造的破損につながる恐れがある。ダムの機能維持には、その他にも様々な技術的作業が必要であり、ISがそうした維持管理を行うつもりがあるかどうかはわからない。

[Nick Wing & Carina Kolodny(English)日本語版:水書健司/ガリレオ]

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