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【タイ】プラユット陸軍司令官が暫定首相に クーデターを主導、強まる独裁色

2014年08月22日 19時26分 JST | 更新 2014年08月22日 19時28分 JST
AFP時事

軍事クーデター後のタイの暫定的な国会にあたる国民立法議会(定数197)は8月21日、暫定首相に軍政トップのプラユット・チャンオーチャー陸軍司令官(60)を全会一致で選出した。軍政が独裁色を強める一方、民政への復帰が進むのか懸念する声も上がっている。

プラユット氏は、5月の軍事クーデターで敵対するタクシン元首相派政権を倒した。今回、軍の統治機関「国家平和秩序評議会(NCPO)」の議長に加えて、現役の陸軍大将のまま暫定首相を兼務することとなり、「絶対的権力」を強めている。時事ドットコムなどが報じた。

5月のクーデターでタクシン元首相派政権を打倒し全権を掌握したプラユット氏は、自ら暫定首相に就くことで、政治・経済・社会の大幅な改革を目指して国家運営のかじ取りを担う。プミポン国王の任命を受けて暫定首相に正式に就任する。

月内にも発足する暫定内閣は、タナサック国軍最高司令官やプラジン空軍司令官、ナロン海軍司令官ら軍人が内閣の枢要ポストを固める「軍人主導型内閣」となる見込み。

(時事ドットコム『暫定首相にプラユット氏=「軍人内閣」発足へ-タイ』より 2014/08/21 13:03)

今回、首相候補にはプラユット氏の名前しか挙がらず、事実上の信任投票となった。立法議会の議員の過半数は軍・警察関係者で、無記名投票だった。

プラユット氏は今後、2015年末にも予定される総選挙を経て選出される新政権発足まで暫定首相を務める。9月末には陸軍司令官を定年退職する予定だが、NCPO議長は留任するとみられており、事実上の軍事政権が続くことが確実となった。

暫定内閣が発足した後は改革評議会の設置が予定されており、軍政は政治改革を本格化させる。

軍政は新憲法起草、総選挙を経て、来年中の民政移管を目指す方針だ。それまでにタクシン派排除を狙うとみられるが、政党政治のシステム自体を弱体化させるのではないかとの見方も出ている。

(中略)

この3カ月間、軍政は治安維持を優先し、経済再建などの課題に取り組んできた。7月の世論調査で、約9割が軍政を好意的に評価した。軍政がプラユット氏を暫定首相に直接任命せず、軍関係者が過半数を占める立法議会で選出する形式をとったのは、軍政支配への批判を和らげる狙いがあったとみられる。

(毎日新聞「タイ:暫定首相を選出…陸軍司令官プラユット氏」より 2014/08/22 01:18)

■徹底的なタクシン派排除を進めるとの見方も

プラユット氏は、朝日新聞デジタルによると、陸軍精鋭部隊の第21歩兵連隊(王妃親衛隊)出身で、軍内最有力派閥の中心人物として国軍最高実力者である陸軍司令官にのぼりつめた。王室に忠実で、反タクシン元首相派の急先鋒として知られ、徹底的なタクシン派排除の改革を進めるのではないかとの見方がある。

プラユット氏は「国が前進することを望む」とだけコメントした。

インラック前首相はタクシン氏の妹で、2011年に就任した。しかし、反タクシン派は元首相のかいらい政権と非難して辞任など求める抗議行動を止めず、政情は揺れ続けてきた。

タクシン氏は2006年、軍事クーデターで政権を追われて出国し、現在は海外で活動を続けている。次の総選挙を見据えて「今は軍に従っておけ」と側近に指示しているという。

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