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レゴで女性科学者のワーク・ライフ・バランスを表現 イギリスの女性考古学者がTwitterで発信【画像】

2014年08月22日 22時17分 JST | 更新 2014年11月30日 01時49分 JST

「発表せよ、さもなくば死!!!!」(Publish or Perish!!!!)

研究に忙しい女性科学者たちの悲喜こもごもの日常をレゴで表現するTwitterアカウント「@LegoAcademics」が話題となっている。8月8日にスタートしたばかりだが、現在のフォロワー数は2万人5000人を超える人気ぶりだ。このアカウントを運営しているのは、イギリスのグラスゴー大学で化石の密輸などについて研究している考古学者、ダナ・イェーツさん。イェーツさんは自身の生活からヒントを得ているそうだが、なぜレゴで女性科学者たちの素顔を伝えようとしているのだろうか?

■「女性がアカデミズムの世界で働くことに対して前向きに」

このレゴは「Research Institute」という、女性の古生物学者や天文学者、化学者がセットになっているもの。7歳の女の子が1月、「レゴでは男の子ばかりが冒険をしたり働いたりしているのに、女の子は家にいるか、ビーチやお店にしか出かけていない。もっと活躍する女の子のレゴを増やしてほしい」とレゴ社に宛てて書いた手紙がネットで話題を呼んだことを背景に、8月に限定発売された

女性科学者たちのレゴが職場に届いた日のことをイェーツさんは、こう振り返る。

「ひどく雨が降っていた日で、私は書類の処理に追われていて、ちょっとストレスを感じていたのです。そこで、レゴが到着した時、同僚と一緒に休憩がてら遊んでみました。そして、私は自分たちがしていること………たとえば、書類の処理をレゴにもやらせてみました。写真も撮って、自分のTwitterに公開したところ、とても好評を得ました」

そしてその日の夜、自宅の鍵を職場に忘れたことに気づいて、雨の中を戻っていたイェーツさんは 「@LegoAcademics」のアイデアを思いついたという。

「研究のちょっとしたストレス解消です。でも、それだけではなくて、研究がどれだけ面白いかという側面も一緒に伝えられたらと考えました。そしてもちろん、レゴの科学者たちは女性だったのです。女性研究者たちがアカデミズムの世界で働くことに対して前向きになれるといいな、と願っています。私は冗談でジェンダーをベースにしたのではなく、写真に撮影したシーンでもそれは明らかにしているつもりです」

■女性科学者のワーク・ライフ・バランスとは

レゴの女性科学者たちは、普段は垣間見ることのできない素顔を見せてくれる。たとえば、「発表せよ、さもなくば死!!」といって研究に没頭、思わず床につっぷしている姿。「ワーク・ライフ・バランス」というタイトルとともに、週末も研究しないといけないことがわかっているので、金曜日だけははめを外してちょっと飲み過ぎている姿。「彼女たちの姿はもしかしてイェーツさん自身の日常生活ですか?」と訊ねてみた。

「そうですね。ここに登場する恐竜の化石は、私の職場にもあるものです。誇張はしていますが、私や研究者の友人たちが経験してきたことです。そしてそれは、研究者でなくても、仕事をしている誰にでも共通していることでしょう」

日本では、研究者で女性が占める割合は13.8%という低さだ(2011年現在)。女性研究者が少ない理由として、「家庭と仕事の両立が困難なこと」「育児期間後の復帰が困難であること」などが指摘されている。

イェーツさんの「@LegoAcademics」は、海外メディアで注目を集めている。日本では厳しい環境に置かれている女性科学者たちだが、「女性にとって、科学者になるという選択肢が自然に考えられるようになれば」とイェーツさん。レゴの女性科学者たちのユーモアあふれる姿は、女性科学者を含めたすべての働く女性たちにとって、ワーク・ライフ・バランスを考えるヒントになるかもしれない。

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