世界のデジタル絵本はどんな作品? 「デジタルえほんアワード」10歳の少年も入賞【画像】

NPO法人CANVASが運営する、世界最大となる子供のためのワークショップ博覧会「ワークショップコレクション10」が8月29日、青山学院大学青山キャンパス(東京)で開幕した。
The Huffington Post

NPO法人CANVASが運営する、世界最大となる子供のためのワークショップ博覧会「ワークショップコレクション10」が8月29日、青山学院大学青山キャンパス(東京)で開幕した。30日までの2日間、約100種類のワークショップが開催される。

29日には、2014年で3回目となる「デジタルえほんアワード」発表・授賞式が行われ、日本や海外から応募された“デジタル絵本”作品から、作品部門のグランプリに「Nott Won't SleepDeveloplay(オランダ)、準グランプリに「きりええほん〜しんかいさんぽ〜」さんさんかん(日本)が選ばれた。

入賞作品は、フィンランド、ウクライナ、スペインなどのヨーロッパをはじめ、カナダやアルゼンチンなど海外の作品や、日本からは10歳の男の子が1人で手がけた「トマト星人」などが選出された。

「デジタルえほんアワード」発表・授賞式

「デジタルえほんアワード」発表・授賞式

CANVAS代表の石戸奈々子さんは、「(世界で唯一の児童書ブックフェアの)ボローニャ・ブック・フェアのデジタル部門の絵本アワードよりも応募総数が多かった。海外からの応募も多く、びっくりするくらいの質と量の作品が集まった」などと総括。グランプリの作品について「寝かしつけにぴったりな作品。審査員、全員一致で投票した」と語った。

授賞式には、審査員の株式会社KADOKAWA取締役会長の角川歴彦さん、絵本作家のきむらゆういちさん、いしかわこうじさん、精神科医の香山リカさんらが出席。

きむらさんは「デジタル絵本は、読者ひとりひとりが作品に関わる。そこに可能性がある」と語り、いしかわさんは「今は日本の読者を対象だけではない。いいものであれば、世界中の人たちが見る」と期待感を示した。

角川会長は「タブレット、iPadの普及によって、この3年間で作品が見違えるようになった。出版社として、作品を作ったみなさんが、経済的にも豊かになるように、頑張っていきたい」と述べると、香山さんは「自分のなかにまだなかった知覚、思考、感情を感じさせてくれる瞬間があった。こんなに人間の感覚を拡張させてくれるのか」と驚きを語った。

ワークショップコレクションには、ソフトバンクのロボット「Pepper」やNHK Eテレの「ノージーのひらめき工房」などとの参加体験型ワークショップが催されている。

ワークショップコレクション10

「ワークショップコレクション10」画像集

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