155歳のウナギ死す。本当かどうか鑑定中

世界最高齢のウナギが死亡した。スウェーデン人男性トマス・キェルマンさんによると、スウェーデンのブランテヴィクにある、彼の自宅の庭の井戸で長年飼われていて、先日死亡したウナギは少なくとも155歳だったという。
Fabio Pupin/Visuals Unlimited, Inc. via Getty Images

このウナギは非常に長いその生涯を閉じたとみられる。

世界最高齢のウナギが死亡した。スウェーデン人男性トマス・キェルマンさんによると、スウェーデンのブランテヴィクにある、彼の自宅の庭の井戸で長年飼われていて、先日死亡したウナギは少なくとも155歳だったという。

「エール」と呼ばれるこのヨーロッパウナギは、1859年に8歳のサミュエル・ニルソンという名の少年により井戸に放されたと伝えられている。スウェーデンの地方紙「イスタッド・アレヘンダ」が報じた。1859年といえば、チャールズ・ダーウィンが『種の起源』を発表し、イギリスの「ビッグ・ベン」が竣工した年である。日本で言えば、安政の大獄が起きて吉田松陰が処刑された幕末に当たる。

キェルマンさん一家が1962年にこの家を購入した際、彼は「もれなくペットがついてくると知っていた」と「イスタッド・アレヘンダ」に語った

「子供の頃から一緒だったウナギとは多くの思い出がある」と、キェルマンさんは大切なウナギをを失い、悲しみに暮れている。

キェルマンさんは先頃、自宅で開いたパーティーでゲストたちにこのウナギを自慢しようと井戸の蓋を外したところ、死んでいるのを発見したという。

一般的にヨーロッパウナギの寿命は10年から15年ほどだが、過去には飼育されていたメスのウナギが88年間生きた例もあるという。

キェルマンさんの話を疑わしく思う人もいるかもしれないが、現在、このウナギの遺骸はストックホルムにある淡水研究所に送られ、正確な年齢を計測する調査が行われている。

スウェーデン大学農学研究科淡水魚研究所の淡水魚専門家ホーカン・ヴィクストロム氏 は、頭部に付着する骨状の炭酸カルシウム粒子である耳石を調べ、この生物の本当の年齢を確認する予定だ。木の年輪と同様に、耳石の輪でも魚の推定年齢と成長率を特定することができる。「ウナギの頭部が完全な形で胴体にくっついていれば、耳石も良い状態で調べることができたと思うと残念です」とヴィクストロム氏はNBCニュースにメールで語った。「顕微鏡で分析するには、それらを細かくし研磨する必要があります」。

魚類研究者ヨハン・ワグストローム氏 は、「エール」が報道どうり実際に長生きしたという事実が証明されたとしても驚くことではないという。「エールは非常に高齢ですし、死亡時の年齢が155歳だというのも考えられないことではありません」。そしてワグストローム氏はNBCニュースに対して次のように続けた。「研究によると、それはあり得ない年齢ではありません。非常に高齢ではありますが。冷たい井戸は、ウナギが長期間生存するできる状態なのです」。

エールはヨーロッパウナギ である。「この種の平均寿命は通常10年から20年ですが、Puteという名のウナギは水族館で85年間も生きました」水生生物研究者でありウナギの専門家でもあるウィリアム・オコナー氏 はNBCニュースに語った。

English Translated by Gengo

Toola

Amazing Sea Creatures

ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています

注目記事