さだまさし、"小判75枚"で箭内道彦氏へ仕事を依頼「これだけ用意しやした」

シンガーソングライターのさだまさしがニューアルバム『第二楽章』を発売する際に、「風とロック」の箭内道彦氏にクリエイティブ・ディレクションを依頼したが、その際の依頼金が小判75枚だったということが判明した。
時事通信社

さだまさし、“小判75枚”で「風とロック」箭内氏説得

シンガーソングライターのさだまさしがニューアルバム『第二楽章』を発売する際に、「風とロック」の箭内道彦氏にクリエイティブ・ディレクションを依頼したが、その際の依頼金が小判75枚だったということが判明した。これは本人がアルバム発売の際のトークショー内で明かしたものだ。

さだと箭内氏は初対面。直接さだが箭内氏に会って依頼を行ったが、会って席に座るなり、挨拶もなく唐突にさだの方から「先生、先生にお願いするにあたって、これだけ用意しやした。後の半金は完成後ってことで…」と時代劇口調で話すと、おもむろに袱紗に包まれた物体を差し出したという。開いてみると、中には75両の小判。これには箭内氏も椅子から落ちそうになったとか。

もともと若い時からいたずら好きのさだ、そんなエピソードは数多い。今回の小判エピソードもさだの遊び心から生まれたもので、もともとさだの大ファンだったという箭内氏も、わざわざ仕事依頼にこれだけの遊び心を注入したさだの心意気に感動し、「これで、やらせてもらいます」と小判の真贋を考えることもなく即答したという。

実はこの小判、重量感も本物そっくりのコピー品。さだが新幹線内の通販カタログで見つけ、いつか何かにつかってやろうと考えていたもの。箭内氏説得に際しての想像以上の効果に、してやったりの表情でこの秘話を披露した。

この他にも、今回はさだスタッフの遊び心で、100枚に1枚の割合でジャケットに本人の写真が入ったハズレ・ジャケット盤(通常盤はさだの若い頃をイメージした若手俳優の写真を使用)をアルバムの店頭発送用の箱に紛れ込ませており、発売当初ファンがCDショップ間を駆け巡ったというエピソードもある。

また、さだはドクター中松のジャンピング・シューズを2足購入していたことも、このトークショーで明らかにした。やはり、あなどれないシンガーソングライターである。(文:垂石克哉)

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