スウェーデン政権交代へ 総選挙で左派連合が最大勢力に

14日に行われたスウェーデン総選挙は野党の社会民主労働党など左派連合が最大勢力となり、政権交代が実現する見通しとなった。ただ過半数には届かず困難な政権運営を強いられる見通し。
Reuters

[ストックホルム 14日 ロイター] - 14日に行われたスウェーデン総選挙は野党の社会民主労働党など左派連合が最大勢力となり、政権交代が実現する見通しとなった。ただ過半数には届かず困難な政権運営を強いられる見通し。

得票率は社会民主労働党、緑の党、左翼党の左派陣営が43.7%に対して、ラインフェルト首相が率いる中道右派連合は39.3%にとどまった。減税や福祉削減に批判が集まった。

社会民主労働党のロベーン党首は緑の党などと連立交渉を開始する方針を示した。

同氏は支持者に対し「われわれは深刻な状況にある。失業者は数千人に上り、学生の成績は他のOECD(経済協力開発機構)加盟国よりも低下している」とし「スウェーデンには変革が必要だ」と強調した。

ほぼすべての地区で開票が終了し、左派陣営3党の議席数は158と、過半数に必要な175に届かなかった。中道右派連合は142議席。

この結果、左派陣営は少数政権となる見込み。12.9%の得票率で49議席を獲得した極右のスウェーデン民主党がキャスティングボートを握る格好となり、法案通過で難しい舵取りを迫られる可能性がある。

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