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カタルーニャ州、スペインから独立めざす理由は? 住民投票めぐり綱引き

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CATALONIA DAY DEMO
BARCELONA, SPAIN - SEPTEMBER 11: Catalans march during a Pro-Independence demonstration as part of the celebrations of the National Day of Catalonia on September 11, 2014 in Barcelona, Spain. (Photo by Evrim Aydin/Anadolu Agency/Getty Images) | Anadolu Agency via Getty Images
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スコットランドの独立を問う住民投票が9月18日に迫る中、同じく独立に向けて運動が活発化しているスペイン・カタルーニャ州でも11月9日に住民投票が実施されるかどうかで揺れ動いている。

カタルーニャ州はスペイン北東部にある自治州(下地図の赤い部分)で、1992年にオリンピックが開催されたバルセロナを州都とする。歴史的にフランスとの結びつきが強く、自治権が認められカタルーニャ語が使われており、独立志向が強い。13世紀には自治制度を確立したが18世紀初頭に起きたスペイン継承戦争で1714年に自治権を失ったが、スペインが第二共和制となった1931年に再び自治権が認められた。

第二次大戦後のフランコ独裁下ではカタルーニャ語の使用が禁止されていたが、フランコの没後1979年に公用語としての地位を回復した

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Wikipedia

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面積は約3万2千平方キロで九州とほぼ同じ。人口は約750万人で九州の半分だ。ただし、2012年の州のGDPは2077億ユーロとデンマーク並みの規模で、フィンランド、アイルランド、ポルトガルを上回る。しかし2008年のリーマン・ショックで自治州の財政が悪化し、住民の不満が募ったことから独立派が台頭してきた。カタルーニャ州政府は11月9日に独立の是非を問う法的拘束力のない住民投票を実施することを宣言しているが、スペイン政府はこれを違法として認めていない

9月11日はスペイン継承戦争でカタルーニャが自治権を失った日にちなんで「カタルーニャの日」と定められ、毎年イベントが開催されているが、2014年はちょうど300年の節目の年で、イギリス・スコットランドの独立をめぐる住民投票も行われることからデモ参加者が180万人(バルセロナ警察発表)に膨れ上がった

独立の機運が高まっている一方で、カタルーニャ州政府のアルトゥール・マス首相は「スペイン政府が承認した上で投票を実施する」と中立的な立場をとる一方、野党の左翼共和党(ERC)党首、オリオル・フンケラス党首は「スペイン政府の承認がなくても投票は実施する」という強硬姿勢を貫いている。ハフポストスペイン版でも以下のように報じている。

スペイン・カタルーニャ州の分離独立を主張する左翼共和党(ERC)のオリオル・フンケラス党首は9月16日演説を行い、カタルーニャ州政府が11月9日に行う法的拘束力のない州の独立を問う住民投票を妨害せずに「守る」こと、そして住民投票の実施を保証することを求めた。そしてカタルーニャ州政府首相で、中道右派の「カタルーニャ集中と統一」(CiU)党首のアルトゥール・マス氏から申し入れがあれば、ERCの幹部に加える用意があることを示唆した。

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左翼共和党(ERC)のオリオル・フンケラス党首

ERCは2014年5月に行われた欧州議会選挙でカタルーニャ州内の25%の票を獲得し、州内第一党となった。

フンケラス党首はERCの政策協議会で行われた演説の中で、スペイン政府が違法だと主張しても、住民投票は11月9日に行われるべきだと述べた。

マス首相が「可能な限り民主的なプロセスが保証された上で実施されるべきだ」と述べたのとは対照的な急進的発言だ。フンケラス党首はさらに、ERCはスペイン政府が投票の実施を保証しない場合でも、政府が「投票結果を尊重する」ことを望んでいると述べた。

これに対して、マス首相は住民投票の実施は「すでに保証されて」いるが、「今はその時ではない」と述べている。

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カタルーニャ自治州のアルトゥール・マス首相

マス首相は「私は住民投票の実施を求める声が高まっていることは尊重するが、今解決する問題ではない」と述べた。また、「今はその時ではないし、我々が自治の権限をより拡大した条件の下で独立が話し合われるべきだ」と付け加えた。

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「カタルーニャの日」スペインからの独立を支持するデモ
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