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エボラ出血熱に感染した看護師の愛犬「安楽死はさせない」 ダラス市が最善をつくすと約束

2014年10月17日 19時41分 JST | 更新 2014年10月17日 20時55分 JST
Dallas Animal Services via Facebook

テキサス州ダラスの病院で看護中にエボラ出血熱に感染し、治療を受けている看護師ニナ・ファムさんの心配ごとが、少なくともひとつは減った。愛犬はちゃんと世話をされている、と市当局が発表したからだ。

ファムさんは、エボラ出血熱で死亡したトーマス・エリック・ダンカン氏の治療に加わった看護師のひとりで、エボラウイルスの陽性反応が出たため、10月10日に病院に収容された(日本語版記事)。1歳になるキャバリア・キングチャールズ・スパニエルのベントレーくんは、ファムさんのアパートに取り残されていたが、Yahoo News(アメリカ版)の記事によると、13日に「防護服を着用した作業員によって連れ出された」という。

ベントレーくんは、すでに使用されなくなり現在はダラス市が所有する元軍事施設(旧ヘンスリー・フィールド)で、3週間にわたる隔離生活を始めた。

スペインでは10月8日、同様にエボラ出血熱に感染した看護師の愛犬が殺処分されている(日本語版記事)。しかし、ダラス市のマイク・ローリングス市長は、ベントレーくんを安楽死させることはないと明言した。

同市が発表した声明の中で、ローリングス市長は次のように述べた。「勇敢な医療従事者たちが主張するとおり、この犬はファムさんの生活の大切な一部分です。われわれは、愛犬の面倒を見ていくためにできる限りのことをすると、ファムさんの家族に約束しました」

ファムさんとベントレーくんの写真。

アメリカ疾病対策センター(CDC)のトーマス・フリーデン長官はAP通信に対し、エボラ出血熱が犬から人に感染したという症例記録は存在しないが、実際のところは「誰にもわからない」と語っている(2001年のガボンでの流行時に犬の血液サンプルの分析を行い、犬が感染しても発症しないままウイルス媒介者になっている可能性があると指摘する論文がある)。

ダラス市のサナ・サイード広報官は10月13日、Twitterで、ベントレーくんが新たな仮住まいで「元気にしっぽを振りながら食事をしている」と報告した。寝床とおもちゃも(防護服を着た世話係や、トイレ代わりの防疫バケツと共に)与えられているという。

ベントレーくんのもとには、防護服を着た世話係が定期的に訪れるという。「ベントレーくんを21日間もケージに閉じ込めて、ただ『幸運を』と声をかけるだけというような扱いをするつもりはありません。飼い主の元に戻されるとき、精神的にベストな状態であるように、最大限の努力をしようと考えています」と、サイード広報官は述べた

「今晩ベントレーの世話をする獣医のベッカム先生」

ベントレーくんの世話をしている同市の機関「ダラス市動物サービス」は、写真と最新情報をフェイスブックツイッターに投稿している。

「ベントレーは今朝元気いっぱいです。わたしたちを見てうれしそうでした」

飼い主のファムさんも、エボラ出血熱から(未承認薬で)治癒したアメリカ人医師、ケント・ブラントリー氏からの輸血(血清提供)を受け、10月14日時点での「状態は良好」だという(その後、2人目の看護師の感染が発覚したことを受け、ファムさんは10月17日、メリーランド州にあるアメリカ国立衛生研究所(NIH)の診療研究所に移送されることになった)。

[Arin Greenwood(English)日本語版:水書健司/ガリレオ]

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