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ツタンカーメンは「女性化」していた 謎に満ちた古代エジプト少年王の容姿が明らかに

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古代エジプト第18代王朝の少年王・ツタンカーメンを研究する国際研究チームが、古代の少年王に関する新たな発見を報告している。10月26日に放送されるイギリスBBCのドキュメンタリー番組で明らかになった。

研究チームに参加している科学者は、ツタンカーメンの「仮想検視」 を行った。これはツタンカーメンのミイラを撮影した2000枚以上のCTスキャン画像から等身大の王のイメージを詳細に分析したものだ。その結果、ツタンカーメンが少女のような容姿だったことに加え、出っ歯で内反足(足首の関節の異常により、足の裏が内方に向く状態となった足)だったことが明らかになった。

ドキュメンタリー番組「Tutankhamun: The Truth Uncovered(ツタンカーメン : 明らかになった真実)」で紹介されたように、ツタンカーメン王の謎に包まれた死について、新たな発見があった。

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女性のような容姿だったとみられるツタンカーメン王の画像(想像図)

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深刻な過蓋咬合(上顎の前歯と下顎のかみ合わせが深い)だったとみられるツタンカーメン王のデジタル画像(想像図)

ロイヤル・オンタリオ博物館で古代エジプト時代を研究し、ドキュメンタリー番組にも出演しているゲイル・ギブソン博士はハフィントン・ポストUS版の取材に対し、この新しい発見は、ツタンカーメンが馬車の衝突事故で死亡したという定説に疑問を投げかけるものであるという。ツタンカーメンは内反足のために足を引きずって歩き、杖を使用していた可能性が強まった。彼が馬車に乗っていた可能性は低くなった。

もうひとりのBBCのドキュメンタリー番組出演者も、この説に同意している。

イタリア・ボルザノにあるミイラとアイスマン研究所のアルバート・ジンク博士はハフポストUS版の取材に対し「CTスキャンで調べてみたら、彼は足の障害と慢性的な健康不良を抱えていたので、馬車に乗っていた可能性は非常に低いことが明らかになりました」と述べた。「ですから、彼が馬車に乗っている時に事故に遭ったとは考えにくいでしょう。 (彼の遺体の) 骨折した左膝に治癒の跡が見られないのは、馬車の衝突事故ではなく、単にどこかから転落した結果です」。

新たな研究では、ツタンカーメンのミイラの遺伝分析も行われた。その結果、ツタンカーメンの両親はおそらくきょうだい同士だったとするこれまでの説が確かなものとなり、ツタンカーメンの身体検視に役立ち、膝の怪我の理由も説明がつくようになった。

インペリアル・カレッジ・ロンドンのがん研究科・外科のフタン・アシュラフィアン氏はハフポストUS版に対して「古代エジプト時代のレリーフや彫刻に残された史料によると、 (男系の先祖の) 何人かは、胸や尻が大きくなる『女性化』に苦しんだほか、ツタンカーメンの祖先は神経症状に悩まされていたようです」と述べた。「これは、容姿が女性化するほどホルモンバランスが崩れ、死因が遺伝的なものだった可能性があり、そして脚の怪我も先天的な病気から可能性が大きくなりました」。

ツタンカーメンは紀元前1341年ごろに生まれ、9歳か10歳の時にアメンホテプ4世(イクナートン)の後継として王位に就いたとされ、19歳ごろで死亡したとみられる。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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