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レイプ犯を殺して絞首刑になった女性が最後に託した、母への手紙

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10月25日、元インテリアデザイナーの女性レイハネ・ジャバネさん(26)が、彼女に性的暴行を加えようとしたイラン元情報省職員のモルテザ・アブドラリ・サルバンディ氏を殺害した罪で絞首刑に処された。彼女は、自分の母親に最後の手紙を送っていた。その中で、死後、自分の臓器を提供する意思を書き残していた。

胸が張り裂けそうになる手紙は、2014年4月に書かれたものだ。イランの民主化を求める活動家たちにより26日に公開され、広く読まれるように公開されている。手紙は、レイハネ・ジャバリさんから彼女の母親ショレー・パクラバンさんに送られた。母親は、殺人罪に問われている娘の代わりに自分を絞首刑にして欲しいと判事に申し出ていた。

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テヘランで裁判中のイラン人女性レイハネ・ジャバリさん

平和活動家によると、母親のパクラバンさんは刑の執行直前に1時間だけ彼女と面会することが許されたという。彼女は、面会の数時間前に娘の刑が執行されると知らされたばかりだった。

ジャバリさんの処刑について、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、イラン国家による「血にまみれた汚点」と非難している

判決によれば、2007年にジャバリはサルバンディ氏を背中からナイフで刺したという。ナイフは事件の2日前に購入したものとされている。

ジャバリさんは2009年に計画殺人の罪で有罪判決を受け、イラン最高裁が判決を支持した後、刑が執行されることになっていた。被害者の遺族は、賠償金を受け取ればジャバリさんを救済することができたが、受け取りを拒否した。モスタファ・プル・モハマディ法務相は10月初め、「良い結末を迎えそうだ」と述べている。

アムネスティ・インターナショナルは、判決は法的に不備があると抗議している。ジャバリさんは、サルバンディ氏が彼女をレイプしようとしたため、結果として彼を刺してしまった、また、家の中にいた別の男が実際はサルバンディ氏を殺したと主張していた。

ジャバリさんが母親に宛てた手紙の全文は以下の通り

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ショレー様、今日、私は、自分自身がキサース(イランの刑罰システムの一つで、被害者が受けたものと同様の苦痛を自ら受ける罰) を受けなければならなくなったと知りました。私が人生の最終ページにたどり着いてしまったことを、どうしてあなたから教えてくれなかったのだろうと傷ついています。知るべきではないと思ったのですか?お母さんが悲しんでいることが、私にとってどんなに辛いことかわかりますか? お母さんとお父さんの手にキスをするチャンスをどうしてくれなかったのでしょう?

世界は、私を19年間生かしてくれました。あのぞっとするような恐ろしい夜に、私は殺されたらよかったのです。私の体は、街の隅に投げ捨てられていたことでしょう。数日後に、警察が母を死体安置所まで連れて行って私の身元確認を行い、そこで私がレイプされたという事実も知ることになるのです。容疑者が捕まることはなかったでしょう。私たちには、彼らのような財産も力もありませんから。その後、お母さんは苦しみと恥辱と共に生き、数年後、苦しみに耐えられず死んでしまうのです。それでおしまいです。

しかし、呪われた一文によって、筋書きは変わってしまいました。私の体は打ち捨てられることなく、 エヴィーン刑務所という寂しげな墓地に放り込まれるでしょう。今はシャル・エライ刑務所に収監されています。しかし、私は、運命を受け入れ、異議申し立てはしません。お母さんなら、死が人生の終わりではないと分かってくれますよね。

お母さんは、人は皆、この世界に経験を積むために、また物事を学ぶために生まれてくるのだと教えてくれました。誕生後すぐに、責任は自分自身の肩で背負わなければならないと。そして、時には戦わなければならないこともあると私は知りました。馬車に乗っていた男性が、私をむち打っていた男に抗議してくれたのに、その男はむちで馬車の男性の頭や顔を滅多打ちにして、そのまま死に至らしめてしまったという話をお母さんがしてくれたことを、私はよく覚えています。死んでも守り通さなければならない誇りが、この世界にはあることを私に教えてくれたのですよね。

またお母さんは、私たちが学校へ行ったら、いじめや陰口にあっても、女性は女性らしく振る舞わなければならないと教えてくれました。どれだけ厳しくしつけてくれたか覚えていますか? でもお母さんの考えは間違いでした。この事件が起こったとき、教わったことは役に立ちませんでした。裁判に出席する私は、まるで冷血な殺人犯のようであり、残酷な犯罪者でしかなかったのです。涙は流しませんでした。許しを乞おうとも思いませんでした。泣き喚いたりすることもありませんでした。なぜなら、私は法を信じていたのです。

しかし、私は、事件に関わっているのに、意思を示さないと訴えられました。知っていますよね、私は蚊一匹殺したこともなければ、ゴキブリだって触覚をつかんで向こうへ放り投げるだけです。それがどうです、今の私は計画殺人犯です。私が動物の世話するのは、男の子になりたがっている証拠だと解釈されました。判事は、事件が起きた時、私の爪は長く伸びていてよく磨かれていたという事実には見向きもしません。判事から正義を期待する人がいるとしたら、その人はどんなに楽観的な人間なのでしょうか! 

判事はまた、私の手が、スポーツをする女性、特にボクサーのようにごつごつした手ではないという事実を問題にもしませんでした。あなたが私にその愛を注ぎ込んでくれたイランという国は、私を必要とはしませんでした。取調官から激しい尋問を受けて泣いているときも、酷い言葉を浴びせられているときも、誰も助けてくれないのです。美しさの最後のしるしである髪の毛を剃ったとき、私は報いを得ました。11日間の独房入りです。

お母様、何を聞いても泣かないでください。警察署で取り調べを受けた初日、未婚の年配職員が爪のことで私を非難しました。このとき、私は、今の時代に美しさなど求められていないのだと理解しました。見た目の美しさ、整然とした思考や美しい願い、美しい手書きの文字、きれいな目の色や、聡明さ、それから美しい声でさえも必要とされていないのです。

お母さん、私の信念は変わってしまいましたが、それはあなたのせいではありません。私の言葉は永遠に消えることはないのです。私はその言葉を全てある人に託しました。私が処刑されるとき、お母さんがそばにいなくても、またその存在を知らなくても、それはあなたのもとに届くでしょう。私が生きた証として、あなたのためにたくさんの手書きの言葉を残しました。

しかし、死ぬ前にお願いしたいことがあります。どんな方法でも構いません、お母さんの力を私に与えてください。私が、この世界から、この国から、そしてお母さんから求めているものはたったこれだけです。このために時間が必要なことはわかっています。

この後すぐに、私の意志の一部を伝えようと思います。どうか泣いたりしないで聞いて下さい。裁判所に行って、私の願いを伝えてほしいのです。刑務所の中からこのことを記した手紙を書くことはできません。看守長の許可を得ることはできないでしょうし、そんなことをしたら、またしてもお母さんが私のために苦しむことになってしまいます。これは、お母さんが私に同じことを頼んだとしても、私は少しも困らないと言える唯一のお願いなのです。私を処刑から救ってほしいとお願いしないようにとは何度も言いましたが。

私の優しいお母さん、ショレー様、あなたは私の人生以上に私にとって大切な人です。私は土に埋まって朽ち果てるのは嫌です。私の目や私のまだ若い心臓が土に還ってしまうのは嫌なのです。私が絞首刑にされた後すぐに、私の心臓や腎臓、目、骨、それから移植可能なあらゆるものについて、それを私の体から取り出して、必要としている人にプレゼントとして提供する手筈を整えておいて下さい。レシピエント(臓器提供を受けた人)には私の名前を知らせないで下さい。ブーケのお供えも、私のための祈りも必要ありません。

またこれは、心の底からお願いしたいことです。私のためにお墓は作らないで下さい。お母さんが泣いたり苦しんだりしてしまうから。喪服も着ないで下さいね。私が苦しんだ日々についてはどうか頑張って忘れて下さい。あとは風が連れ去るのにまかせて。

世界は私たちを愛してはくれませんでした。私の運命を受け止めてはくれなかったのです。私は世界に屈し、死を受け入れようと思います。神の裁判では、私は取調官たちを訴え、シャムロウ取調官を訴え、判事を訴え、それから私が目を覚ましているときは私を叩き、いつまでも辱めることをやめなかった最高裁の判事たちを訴えます。
創造主の裁判では、無知や虚言によって私を不当に扱い、私の権利を踏みにじり、現実に見えることが真実ではないことも時としてあるという事実を無視したファルバンディ医師、カシーム・シャバーニをはじめとする全ての人間を訴えます。

優しい心を持ったお母さん、私が行くもう一つの世界では、私とお母さんこそが原告であり、他の者たちは被告です。神が何をお望みになるか見たいと思います。死ぬまでずっとお母さんを抱きしめていたかった。あなたを愛しています。

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この記事はハフポストUK版に掲載されたものを翻訳しました。

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イラン人女性の密かな自由
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