ライフスタイル

えっ、UFO? 珍しい「穴あき雲」の撮影に成功(画像)

2014年11月09日 20時07分 JST

一面に広がった薄い雲を、巨人の拳が破って、空まで突き抜けたかのような不思議な光景。これは、オーストラリアの街、コランブッラで撮影された「穴あき雲」(fallstreak hole、cloud hole)の写真だ。

この現象は、「過冷却」と呼ばれる状態の雲で生じる。雲に含まれる水分の温度が氷点以下に下がりながら、氷の核となる微粒子が存在しないために、すぐには凍らない。

過冷却状態にある雲粒の一部で氷結が始まると、飽和水蒸気圧の差によって、周囲の水滴が蒸発し、氷晶が急速に成長する現象(ライミング)が起きる。そして、成長した氷晶は落下を始める。

こうして氷晶が落下した部分が、雲に開いた「大きな穴」になるわけだ。そこに虹がかかる場合もある。一般に目にする機会は少なく、UFOに間違えられることもあるとのことだ。

オーストリアで撮影された穴あき雲。真ん中から、筋状の「尾流雲」が垂れ下がっている。画像はWikimedia Commons

同様の条件の雲に、ジェット機が通過するとき、その角度によっては細長い穴が開く場合もある。これは「運河雲」(canal cloud)と呼ばれるもので、ジェット機のエンジン排気に含まれる微粒子が氷晶核となって、細長い領域にライミングが発生することから生じるのだという。

「The Cloud Appreciation Society(雲を鑑賞する協会)」のウェブサイトでも、同種の現象の写真を紹介し、発生の理由を詳しく解説している。

ニュージーランドで撮影された穴あき雲。画像はWikimedia Commons

文末スライドショーでは、さまざまな種類の美しい雲の写真を紹介している。

Beauty In The Skies

この記事はハフポストUK版に掲載されたものを翻訳しました。

[日本語版:水書健司、合原弘子/ガリレオ]

【関連記事】

ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています

ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています