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民主党大敗、でもヒラリー氏には追い風?【アメリカ中間選挙】

2014年11月06日 17時18分 JST | 更新 2014年11月06日 17時18分 JST
Reuters

[ニューヨーク 5日 ロイター] - 中間選挙が終わった今、米国の政治はすでに2016年大統領選に向けて動き出している。上下両院で過半数議席を獲得するという快挙に沸き立つ共和党、中間選挙で大敗を喫しヒラリー・クリントン前国務長官に望みを託す民主党。どちらに軍配が上がるのか、戦いの火蓋は切られた。

民主党の中間選挙敗北は、ヒラリー氏にとってはむしろ追い風との見方もある。不人気のオバマ大統領と距離を置きやすくなるほか、大統領に代わって党のリーダーとしての役割を担うことができるからだ。

また、共和党主導の新議会で、保守派の草の根運動「ティーパーティー(茶会)」が共和党主流派と衝突でもすれば、共和党の政権運営能力に疑問符がつき、ヒラリー氏への期待感が高まる可能性がある。

かつてビル・クリントン政権下で戦略担当だったクリス・レーハン氏は「共和党と大統領が協調するのはそもそも難しい。政治が停滞し、喫緊の課題に対応できない事態は十分考えられる」と指摘。「政権の外にいるヒラリー氏は、イメージが向上する」と話す。

共和党の有力大統領候補は、今回再選を勝ち取ったオハイオ州のジョン・ケーシック知事とウィスコンシン州のスコット・ウォーカー知事のほか、共和党知事協会の会長として共和党知事候補の応援に尽力したニュージャージー州のクリス・クリスティー知事。候補選びはこの3人の知事を軸に展開する見通しだが、本命は絞り切れていない。

■ヒラリー人気、民主党候補に必ずしも貢献せず

ただし中間選挙では、ヒラリー・クリントン氏が支持した候補者が必ずしも有利だったわけではない。ヒラリー氏が資金調達に協力したか、もしくは応援演説を行った26人の候補者のうち、12人が当選、13人が落選した(1人は決選投票に持ち越し)。

共和党は、民主党敗北はヒラリー氏の責任との世論醸成にやっきになっている。共和党大統領候補の1人とされるランド・ポール上院議員は「有権者はきょうオバマ大統領とヒラリー氏にはっきりとしたメッセージを送り、彼らの政策を拒絶した」とツイートした。

(Gabriel Debenedetti記者 翻訳:吉川彩 編集:加藤京子)

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