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すきやばし次郎の店主、魚の乱獲に警鐘「5年後には寿司の食材が変わってしまう」

2014年11月07日 20時01分 JST
TOSHIFUMI KITAMURA via Getty Images
Top Japanese sushi chef Jiro Ono (L) listens to his son, Yoshikazu Ono (R), while attending a press conference at the Foreign Correspondents' Club (FCC) in Tokyo on November 4, 2014. The 84-year-old senior Ono, who has reputedly wowed US President Barack Obama to call him the best in the world, warns of a sea change in materials for the food due to overfishing, especially of tuna. AFP PHOTO / TOSHIFUMI KITAMURA (Photo credit should read TOSHIFUMI KITAMURA/AFP/Getty Images)

89歳の寿司職人、小野二郎氏は、多くの人が世界最高と認める東京・銀座の高級寿司店「すきやばし次郎」の店主だ。2011年には、同氏をテーマにしたドキュメンタリー映画『二郎は鮨の夢を見る』もアメリカで公開され、高い評価を受けた。

その小野氏が、伝統的な寿司で使われているネタの多くは、魚の乱獲によって近いうちに失われてしまいかねない、と警鐘を鳴らしている

「これは私、3年ほど前に、5年経ったら材料が全部変わってくるだろうと若い者に言ったことがあります。これが現実になってきました」。小野氏は11月4日、「日本外国特派員協会」で会見し、こう述べた。

人々に人気のある一部の魚は個体数が激減しており、海洋漁場の多くは崩壊の危機に瀕している。太平洋でクロマグロの生態を観測している国際機関「中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)」は、2014年9月、漁獲量の上限を大幅に引き下げるよう勧告した(日本語関連記事)。

クロマグロの生息数が、本来の水準のわずか8%にまで減少しているためだ。世界のクロマグロの80%は日本人が消費している(日本語版関連記事)が、他の地域でも需要は高まるばかりとなっている。

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OCEAN2012が作成した上のインフォグラフィックは、クロマグロ、アトランティックサーモン、タラの個体数が過去数十年で激減し、漁獲量も急激に落ち込んでいる傾向を示している(拡大版はこちらをクリック)。

2007年より7年連続でミシュランガイドの三ツ星を獲得している小野氏の寿司店「すきやばし次郎」には、オバマ大統領(日本語版記事)やケイティ・ペリーなども来店したことがある。だが、トロやウナギ、貝類といった伝統的なネタは、近いうちに養殖海産物に取って代わられるかもしれない。

「将来、今と同じ材料で寿司ができるとは全然思っていません」と、小野氏は述べている。

商業漁業の脅威から自国の海を取り戻した国もある。キリバスパラオなどだ。両国は、生息数が激減している海洋生物を保護し、エコツーリズムを奨励する取り組みの一環として、世界最大級の海洋保護区を設ける計画を発表した。

オバマ大統領も、2014年9月、世界最大規模となる49万平方マイル(約127万平方キロメートル)もの海洋保護区を太平洋に設定すると発表している

文末スライドショーでは、「世界で最も肉を消費している国と消費していない国」のランキングを紹介している。

[h/t Daily News]

この記事は最初にハフポストUS版に掲載されたものです。

[日本語版:湯本牧子/ガリレオ]

世界で最も肉を消費している国と消費していない国

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