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サンタ追跡サイト「ノーラッド・サンタ・トラッカー」2014年も開設 その歴史は女の子の震え声から始まった。

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アメリカ軍とカナダ軍が共同運営する北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD:ノーラッド、アメリカ・コロラド州)は12月1日、クリスマス恒例のサンタクロース追跡サイト「ノーラッド・サンタ・トラッカー」を開設したと発表した。日本時間の12月24日午後4時からサンタの準備風景を視聴でき、さらにその後、何十億もの多くのプレゼントがどのようにして遠くまで運ばれるのか、そしてサンタが次にどの街に向かうのかを知ることができる。

さらにNORADはFacebookTwitterYouTubeGoogle+のアカウントも開設しており、分刻みでサンタクロースの居場所を提供する。


■なぜNORADがサンタを追跡?

NORADはミサイル、宇宙船などからの航空攻撃に対して北米の防衛を行っている軍事組織だ。まじめでお堅いイメージのあるNORADだが、トナカイと空飛ぶそりを追いかける伝統は、実は1955年から続いている由緒あるものだ。

sears norad santa

当時、コロラド・スプリングスに拠点を置く通販企業、シアーズ・ローバックが、「サンタに電話しよう」と広告を出した。しかし、その広告に掲載された電話番号は間違ったもので、サンタにつながるはずの電話番号は、NORADの前身機関であるCONAD(コーナッド)の司令長官、ハリー・シャウプ大佐につながるものだった。

しかも、その番号はロシアからの攻撃などがあった場合のみに鳴るような、極秘「ホットライン」作戦の番号だった。初めてサンタへの電話が鳴ったときの司令部の張り詰めた状況を、アトランティック誌は次のように伝えている。

最初の電話は、ハリーシャウプ大佐が対応した。
 
「もしもし、こちらはハリー・シャウプ大佐です」
 
しかし、返事がない。
 
「もしもし、こちらはハリー・シャウプ大佐です」と、もう一回繰り返したが沈黙は続く。「もしもし」ホットラインに沈黙が広がる。「もしもし、聞こえますか?」
 
ついに、返事があった。しかし、それは司令官からではなかった。それは…小さな女の子からのものだった。彼女もまた、困惑していた。
 
「あなた、本当にサンタクロース?」
 
司令官は誰からの電話なのか問い詰めた。無愛想で、センスがなかった。電話の声は泣いていたと、シャウプ大佐の娘は当時を振り返った。

ホットラインへの電話に緊張する司令部に、少女は震えていた。シャウプ大佐は、電話が混線したんだと考え、機転を利かせてサンタのふりをすることにしたという。しかし、その後も電話は鳴り止まず、大佐は側にいた部下にも子供たちの電話に対応するよう命令した。

norad

NORADの公式サイトによると、シャウプ大佐はサンタが南に向かった形跡がないか、部下にレーダーで確認させたという。これが伝統となり、現在も世界中のボランティアを巻き込んで続いている。

現在のNORAD司令官、チャールズ・H・ジャコビー・ジュニア陸軍大将は、この任務について次のようにコメントを寄せている。

「我々は毎日、ここNORADで国の防衛に努めている。ノーラッド・サンタ・トラッカーを通じて地球上に我々のミッションを伝えられることを光栄に思う。我々はシャウプ大佐が初めて電話を受けた時から、この伝統を続けて来たことを誇りに思う。シャウプ大佐はNORADでレジェンド(伝説)であり、彼の遺産は永遠に生き続けるでしょう」

(「サンタを追跡する理由 - ノーラッド・サンタ・トラッカー」より)

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