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肛門への栄養注入、家族への性的暴行を脅迫......CIAの拷問の実態とは

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WATERBOARDING
GUANTANAMO BAY, CUBA - OCTOBER 28: (EDITORS NOTE: Image has been reviewed by U.S. Military prior to transmission) Detainees stand during an early morning Islamic prayer at the U.S. military prison for 'enemy combatants' on October 28, 2009 in Guantanamo Bay, Cuba. Although U.S. President Barack Obama pledged in his first executive order last January to close the infamous prison within a year's time, the government has been struggling to try the accused terrorists and to transfer them out ahead | John Moore via Getty Images
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アメリカの上院情報特別委員会は12月9日、中央情報局(CIA)が行ってきた拷問の実態に関する調査報告書要旨をようやく公表した

この報告書は、2001年のアメリカ同時多発テロ事件以降、CIAが「ブラック・サイト」(アメリカ国外にある秘密軍事施設)において行ってきた監禁や尋問プログラムの実態を明らかにするものだ。アメリカは2002年、キューバにある米軍基地内部にグアンタナモ湾収容キャンプを設置し、テロリスト被疑者を収容。拷問に等しい対応が行われているとして非難されてきた。なお、2004年には、イラクのアブグレイブ刑務所でも、米軍が捕虜の虐待を行っていたことが発覚している

報告書に記載された詳細の多くは生々しく、嫌悪を誘う。さらに報告書は、CIAが「重要な情報」が得られるとして正当化していた拷問や強化尋問は、実際には効果がなかったと結論づけている。

525ページの報告書要旨の全文は、こちらで読むことができる。この問題に関する初期の所見について書かれた部分や、機密扱いから解除された数百ページの文書が含まれているが、以下ではその中から最も忌まわしい内容の一部を抜粋し、オリジナルの文書のコピー画像とともにまとめた。

拘束者は「直腸栄養補給」を強制された。これは、肛門から食物や栄養素を注入するものだ。

rectal feeding

[115ページ]

「直腸栄養補給」は、医学的に必要性ない時に行われた

ksm

[82ページ]

拘束者は、「ブラック・サイト」を決して離れてはいけないと命じられ、逃げ出せば家族に性的暴行を加えたり殺害したりすると脅された。

sexually abused

[調査結果の4ページ]

そこで一生を終えた者もいる。ある男性は、秘密軍事施設のひとつで拷問を受けた後、低体温症とみられる症状で死亡した。

death in cobalt

[要旨の10ページ]

長時間にわたる尋問中、CIAの調査官は拘束者の近くで電動ドリルを使ってみせた。

torture

[69ページ]

拘束者たちは、血の気が引くまでウォーターボーディング(水責め)をうけた。

waterboarding

[107ページ]

水責めは、溺死する寸前まで行われた。

ksm near drowning

[86ページ]

全裸になることを強制する措置は、尋問手法として頻繁に使われた。

alshibh nudity

[79ページ]

これらの非人道的な拷問を受けた拘束者たちは、虚偽の情報を証言することも多かったが、アメリカ政府はそうした情報に基づいて行動した。

ksm 2

[83ページ]

(キューバにあるグアンタナモ米軍基地に設置された)収容キャンプに現在も収容されているサウジアラビア国籍のある拘束者は、拷問プログラムが行われていた時期に収容されていた最初の拘束者のひとりであり、20日間にわたり止まることなく「強化尋問技術」が使われた。

zubaydah

[40ページ]

「強化尋問技術」には、長時間にわたる隔離や、棺ほどの大きさの箱への監禁などが含まれる。

abu zubayda interrogation

[42ページ]

あるブラック・サイトでは、拘束者たちが日常的に服を脱がされたり、殴られたり、頭から頭巾を被せられたり、テープで縛られたりしていた。

cobalt

[要旨の4ページ]

拘束者たちは、想像を絶するほどの長い時間にわたって睡眠を妨害されたと見られる。この方法は、他の拷問形態と組み合わせて使われた。

abu jafar al iraqi

[149ページ]

睡眠の妨害は、不穏な幻覚症状を引き起こすことが多かった。

hallucinations

[16ページ]

拘束者たちはトイレに行くことも禁じられ、オムツをつけられて、長時間にわたり監房で手首から吊るされて放置された。

al najrr

[53ページ]

「負荷のかかる姿勢」を続けるよう強いられた拘束者たちもいる。手足が折れたり、医療スタッフがやめるように忠告しても続行された。

broken foot

[101ページ]

尋問者が拘束者とロシアンルーレットをしたとの報告もある。

russian roulette

[424ページ]

CIAは、規定の拘束基準を満たさない個人を拘束した。その家族から情報を引き出すためだ。この中には、知的障害のある拘束者が少なくともひとり含まれていた。

intellectually challenege

[要旨の12ページ]

長期間にわたって拷問を受けた挙句、誤って収容されたことがわかって解放された拘束者もいた。

abu hudhaifa

[42ページ]

CIAスタッフの中には、目撃した尋問方法にショックを受けて、泣いたり度を失う者もいた。

cia upset

[44ページ]

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

[日本語版:湯本牧子、合原弘子/ガリレオ]

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