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中国人の乗客は客室乗務員に熱湯を浴びせ、「飛行機を爆破する」と脅し、「自殺する」と叫んだ。

2014年12月16日 16時37分 JST | 更新 2014年12月16日 16時55分 JST
ASSOCIATED PRESS
An AirAsia plane taxis on the runway after landing at Singapore's Changi International Airport Friday, Feb. 1, 2008 in Singapore. Much-awaited budget flights between Singapore and the Malaysian city of Kuala Lumpur started Friday, ending the decades-old virtual duopoly of the lucrative route by the two countries' flag carriers. It was a move analysts believe would increase demand on the route - already Asia's fourth busiest - and spur other Southeast Asian nations to speed up efforts to liberalize the region's air services. (AP Photo/Wong Maye-E)

熱湯で攻撃し、飛行機を爆破すると予告し、「自殺する」と脅す――このすべてが一度のフライトで発生した。飛行機内でのトラブルはこれまでも数多くあるが、乗客のバッドマナーの中でも最大級に異様な話として、本件について書き留めておく。

タイ・バンコク発中国・南京行きのマレーシア・エアアジア機の乗客たちは中国・深センの衛星テレビ局に対して「この事件は飲み物のサービスに関する口論から始まって、あっという間に収拾がつかなくなった」と証言した

テレビ局の取材に応じた乗客によると、乗客の女性1人が熱湯を乗務員に浴びせたという。事件発生時に携帯電話で撮影されネット上に投稿された映像を見ると、女性の恋人だという男性が「飛行機を爆破する」と脅している様子が写っている。女性は謝罪を要求されると窓を激しく叩きながら「自殺する」と言って周囲を脅したと伝えている。

こうしたトラブルが起きたため、パイロットはバンコクの空港へ引き返した。複数の報道によれば、このトラブルメーカーたちは即刻、身柄を拘束されたという。

中国の新華社通信によると、この出来事は12月11日に発生したが、携帯電話で撮影された映像と目撃者による報告が次々と寄せられたため、中国当局は13日夜に声明を発表し、問題の乗客たちが「中国人全体のイメージに著しい損害を与えた」として、彼らの地元の省の旅客者ブラックリストに名前を掲載したと発表した。

目撃者たちはテレビ局の取材に対し、異様な出来事が次々と起こり、ちょっとした苦情があっという間に「大量殺人の脅迫」にまでエスカレートしたと話した。問題のカップルは、まず座席の割り当てについて難癖をつけた。事態が激化したのは1杯の熱湯をめぐってだという。

テレビ局の取材によると、カップ麺を食べるために熱湯を注文した女性は、熱湯は有料で、離陸中は提供できないことを伝えられた。そして熱湯が提供されたあと、通貨と領収書について口論が激しくなったという。女性は乗務員が後ろを向いた時、その背中に熱湯を浴びせたと乗客たちは証言した。

ネット上に投稿された携帯電話の映像を見ると、乗務員に謝罪を要求された男性が次の段階へと行動を進める様子が写っている。

携帯電話の映像には、身元不明の男性が「俺は自分の金を使うこともできないのか?」と叫ぶ様子が写っている。「もし問題があるというなら、それは全部お前が原因だ!…この飛行機を爆破してやる!」

目撃者のウー氏はテレビ局に対して、男性も乗務員もお互いに謝罪を要求していたが双方とも拒否したと語った。飛行機が引き返すことがわかった時点で、男性は事態を沈静化させようとしたが、女性のほうはそれでも協力的でなかったという。

「男は謝るように恋人に言いましたが、女性はもっとキレてしまいました」とウー氏は語る。「女性は自分の座席をまたいで後ろの列へ行こうとしました。彼女は『もしあんたが彼らに謝ったら、私はあんたの目の前で自殺してやる』と言っていました。そして窓と扉を激しく叩き始めたんです。その時は、乗客みんなが恐怖を感じましたね」

新華社通信によると、飛行機がバンコクのドンムアン空港に戻った時に、問題のカップルと他の2人の乗客が身柄を拘束された。彼らは乗務員 (深セン衛星テレビによると怪我のおそれがあり治療を受けた) への賠償として5万バーツ (約1500ドル) を支払った。また「治安を乱した」として3ドルと6ドル相当の罰金を支払った。

新華社通信によると、エアアジアはこれ以上の法的措置をとるつもりはないという。

中国当局は自国民の飛行機利用者の破壊的行動を防ぐ対策を行うと表明した。航空会社の従業員に不当な扱いを受けたと感じた一部の乗客たちによる私的制裁や、国内空港が数多くの治安を乱す騒動の現場となっていることを考慮してのことである。

中国人旅行者に関して、世論は盛り上がりを見せ、国際的な注目も集めている。最近では、中国人の若者がエジプトの遺跡に自分の名前を彫ったとされる件もある。中国の政府や国民は、こうした中国人旅行客のトラブルは恥ずべきことだと考えている。

さまざまな国籍の乗客によるバッドマナーについてはこれまでも多く報じられているが、この問題は、中国の国民が、自国の国際的立場について自信がないことを明るみにした。所得水準は急上昇しているが、多くの中国人は、自分たちとこの国が外国から尊敬されていないと感じている。

いろいろな改善策が試されているが、中国国営テレビ(CCTV)では物議を醸すCMがが作られた。パンダの着ぐるみを着た俳優たちが公園のベンチで寝ていたり、公衆の面前で排尿したり、地元の人間に対して一緒に写真に写るようせがんでいる場面が流れる。この広告は排尿の場面がカットされたが、最後には全面的にテレビでの放映が中止になった。このCMの最後はこのような「お願い」で締めくくられている。

「世界中が私たちを見ているということを忘れないで。みんないいパンダになりましょう」

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この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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