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マララさん「私たちは決して負けません」パキスタン学校襲撃事件を強く非難

2014年12月16日 23時36分 JST | 更新 2014年12月16日 23時51分 JST

パキスタン北西部のペシャワールで12月16日、イスラム過激派「パキスタン・タリバーン運動(TPP)」の兵士が陸軍経営の学校を襲撃した事件で、少なくとも141人が殺害され、121人が怪我を負った。パキスタン陸軍スポークスマンのアシム・バジワ氏は、死者のうち132人は子供であったと述べた。

バジワ氏は、8時間に及ぶタリバーン兵士とパキスタン軍部隊との間の銃撃戦の末、篭城戦は終わり、7人のテロリスト全員が射殺されたと発表した。

2012年に、女性の教育を受ける権利をブログなどで発信しタリバーンに銃撃され、14年にノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんは次のような声明を発表した。

「本日ペシャワールで発生した、この非常識で血も涙もないテロ行為を目の当たりにし、悲しみに打ちひしがれています。学校に通う罪のない子供たちが、このような恐怖にさらされることがあってはなりません。私はこのような残忍で卑怯な行為を強く非難します。そしてパキスタン政府、軍と一致団結して立ち向かいます。パキスタン政府と軍が、これまでこの恐ろしい事件への対応に尽力していることを称賛します。私は、世界中の人々と共に子供たち、私の兄弟姉妹を追悼します。私たちは決して負けません」

パキスタン 学校襲撃

アメリカのオバマ大統領は強い調子でこの襲撃を非難した。「我々の心と祈りをこの事件の被害者とその家族に捧げる。生徒や教師を標的にした卑劣な事件で、テロリストたちは再び彼らの劣悪さをさらした。私たちはパキスタンの人々に寄り添い、アメリカ政府はパキスタン政府がテロリズムと原理主義と戦い、この地域に安定と平和をもたらす努力をするのに協力を惜しまない」。

カイバル・パクトゥンクワ州の知事、ペルベズ・カッタク氏は殺された学生のうちのほとんどは12歳から16歳までであったと述べた。ロイターによると、武装した兵士が襲撃した際、軍公立学校と大学院の構内におよそ500人の生徒と教師がいた。

心配する両親らが非常線の外側から見守るなか、第1学年から第10学年の生徒たちが人質となった

タリバーンの戦闘員が侵入した時点で、爆発と銃声が学校内から聞こえてきた

「私の息子は今朝制服を着ていました。今、息子は棺の中にいます」。ある父親は悲嘆に暮れた。ターヒル・アリ氏は病院から14歳の息子の遺体が搬送されるのを見て叫んだ。「息子は私の夢だった! 私の夢は殺されてしまった!」

「私たちは試験会場にいたとき、突然銃声が鳴り始めました。先生は黙って床に伏せるようにと言いました」。襲撃があった時に学校内にいた生徒の一人が、民営テレビ局に語った。「私達は1時間床に伏せていました。たくさんの銃声が聞こえました。銃声が止んだとき、軍の兵士が来て私たちを外に連れ出しました」。

「6、7人の人が教室から教室へ移動しながら児童に向かって発砲するのを見ました」。実験助手のマッダサール・アッバス氏はパキスタンの地元紙「エキスプレス・トリビューン」に対して語った。

語生還したもののトラウマを負った子供たちは、血まみれのシーンを思い出すという。ある生徒はパキスタンの地元紙「Dawn」によると、ある生徒は「私たちが外に向かっている時に、クラスメイトの遺体が廊下に横たわっているのを見ました」と述べた。

16歳のシャラク・カーンさんは、兵士が教室に侵入して生徒を銃殺している中、机の下に隠れていて両足に銃弾を受けた。カーンさんはAFP通信の取材に対し、「私は叫ばないようにネクタイをたたんで自分の口の中に入れました」と語った。

タリバーンのスポークスマン、ムハンマド・ウマール・コラサーニ氏は電話会見で襲撃した理由について述べ、パキスタン政府がタリバーン兵士6人を殺害した報復として、6人の自爆テロリストが今回の襲撃を行ったと述べた。一方、州知事によると、武装した兵士は8人いたと述べている。

コラサーニ氏は「我々は陸軍学校を狙った。なぜなら政府は我々の家族や女性を狙っているからだ。我々は彼らに痛みを感じてほしいと思う」と述べた

コラサーニ氏によると、兵士は年長の生徒を銃撃し、幼い子供は撃たないようにという命令を受けていたという。

パキスタンのナワーズ・シャリフ首相は襲撃のニュースを受けて、現地ペシャワールへと向かった。「私はペシャワールへ向かい、作戦を自分で指揮しようと決めた。彼らは私自身の子供であり、今回の犠牲は私自身の喪失であるからだ」。

シャリーフ氏は今回の襲撃事件を受けて、パキスタンの国全体で3日間の喪に服すと宣言した。

マララさん ノーベル賞授賞式

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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