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地下鉄で変わる通勤スタイル。世界にはこんなに色々な地下鉄がある

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通勤は大変だ。現代を生きるアメリカ人で車を使って通勤している人は、平均で年間で90時間を渋滞道路の上で無駄に過ごしている可能性がある。また、遅れることが多い地下鉄で苦労している人は、ストレスで寿命を数年縮めてしまうかもしれない。

しかし世界には、もっと大変な通勤方法も、もっとずっといい通勤方法もある。そんな世界各国の通勤で使われる色々な地下鉄をご紹介しよう。

日本:押し込められて通勤

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日本の都心の電車・地下鉄では、通勤時には押し合いへし合いの大混雑になるため、駅員や通勤客が車内に乗客たちを押し込む光景が見られる。

一方、東京の通勤電車はきわめてハイテクだ。一部の改札口では、通勤客が床を踏んだときに発生するエネルギーを利用して自家発電する発電床の実験を行ってきた

パリ:600万人の遺骨の上を通勤

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パリのメトロでは、どの駅から乗っても、隣の駅まで500メートルも離れていない。そんな世界で最も密度の高い地下鉄網での通勤は、とても慌ただしい。

今年114歳になるパリのメトロには、18世紀に活躍した哲学者ヴォルテールから名前を取った「ヴォルテール駅」もある。

そして、通勤電車は毎日、600万人にのぼるパリ人の遺骨の上を通過している。パリ市は18世紀末、カタコンブ・ド・パリと呼ばれる地下納骨堂に遺骨を納める作業を開始した。町の中にあった集団墓地が市民の健康に悪影響を与えることがわかった(遺体が腐敗したときに生じる残留物が井戸水に流入するなどの問題が生じた)ためだ。そしてメトロはその約1世紀後、この地下納骨堂の真上に誕生したのだ。

香港:定刻に到着する確率99.9%の電車と、スターバックスでも利用できる乗車カード

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香港MTRでは、すべての駅に無料の無線LANスポットがあり、ほぼすべての車両で携帯電話のデータ通信が利用できる。そのため、電車が目的地に向かって走っている間、たくさんの仕事をこなすことができる(走行音はとても静かだ)。

それに、地下鉄から降りたら、「オクトパスカード」を使って、スターバックス、セブンイレブン、ファストフード店、スーパーなどで買い物ができる。オクトパスカード(八達通)は、1997年9月に正式に導入され、公共交通機関のプリペイドカードとしては世界で最も早く、ソニーが開発した非接触型ICカード規格「FeliCa」(フェリカ)を採用した。パーキングメーターや、会社や学校の出社・出席記録にも使われている。

コペンハーゲン:無人運転で犬も乗れる地下鉄

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コペンハーゲン地下鉄は24時間運行で、完全な無人運転だ。そのため、先頭車両の前面にある広い窓から外を見ると、まるでディズニーランドのジェットコースターに乗っているような、現実離れした気分になる。

犬を職場に連れて行きたい人は、犬を載せることができる。大型犬であれば小児料金を支払わなければならないが、小型犬は無料だ。ただし、車両の前から6列と後ろから6列は、アレルギーを持つ人たちの優先席となっており、この席に動物を連れ込むことは禁止されている。

北朝鮮:地下鉄で「楽園」に通勤

pyongyang metro

平壌地下鉄の駅は、核シェルターとしての役割も持っている。また、各駅には、革命や戦争からの復興を象徴する駅名が付けられている。たとえば「勝利駅」がある。通勤客の中には、「烽火駅」から電車に乗り、「革新駅」や「楽園駅」で降りる人もいるだろう。

運賃は5セント未満とされているが、寒々とした恐ろし気な風景を思い浮かべるのは間違いだ。駅には色鮮やかなシャンデリアや、広々としたアーチ型のホールがある(あくまでも、外国人が入場を許可されている駅でしか確認できていないが)。

ロンドン:人気テレビ司会者が生まれた地下トンネル

london underground raid

「チューブ」と呼ばれるロンドン地下鉄のトンネルは、戦時中に防空壕として利用されており、英国の人気司会者ジェリー・スプリンガー氏は、第2次大戦中にハイゲート駅の構内で生まれている

今やヨーロッパで最も広範囲に及ぶ地下鉄としてしられるチューブには、クッション付きの座席や、電車によっては個々の座席を分ける肘掛けまで付いている。しかし、約20秒しかかからないレスター・スクウェア駅とコヴェント・ガーデン駅間を利用するだけでも、7ドル以上も支払わなければいけない。

また、チューブは開業から150年という歴史を持っており、作家のマーク・トウェインは、セントラル線を走った最初の電車に乗ったという。

モスクワ:秘密施設の上を野良犬たちと通勤

moscow metro

モスクワ地下鉄には、スターリン専用の第2路線があって、彼の私邸と重要な政府機関の建物をつなげていたといううわさがある。また、3万人の市民が30年間生活できる、秘密の地下都市が存在するという説もある。

それらのうわさの真相はともかく、モスクワの通勤用地下鉄には、金のシャンデリアが設置された宮殿のような巨大な駅があるので、目が眩まないように気を付けてほしい。通勤の仲間は、さまざまな犬たちだ。お腹をすかせた野良犬たちは、地下鉄を乗りこなす能力を身に付けており、食べ物をもらえる駅で乗り降りできるという。

アテネ:古代の埋蔵物に見守られながら通勤

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アテネ地下鉄の工事では、地中から、4万点あまりの古代の埋蔵物が掘り出された。通勤にシンタグマ駅(国会議事堂の最寄り駅)を利用すると、歩いて電車に乗るまでの間に、古代の墓や水槽、壁の一部、道路、粘土でできた配水管、円柱などを見ることができる。

ストックホルム:虹の下を通って通勤

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ストックホルム地下鉄は、世界最長のアートギャラリーと言ってもいい。地下の岩盤は驚くほど鮮やかな色に塗られており、約90%の駅にはアート作品が飾られている。絵画や古代の円柱、再利用された古いビルの一部などを見ることができる。スタディオン駅では、広々として鮮やかな色に塗られた通路を歩き、まばゆいばかりの虹の下を通って電車に乗ることになる。会社に通勤しているのか、美術館を回っているのか、わからなくなりそうだ。

ニューヨーク:通勤電車に乗ってブレイクダンスを鑑賞

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ニューヨーク市地下鉄は、車内でブレイクダンスを踊る人たちをしばしば見かける地下鉄だ。

この地下鉄は1904年以来、ニューヨーク市民の足となっている。多くの路線が24時間運行しており、好きなときに乗車することが可能。文末のスライドショーでは、「ニューヨーク地下鉄に乗ると見える風景」として、水もれやゴミなどが紹介されている。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

[日本語版:佐藤卓/ガリレオ]

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