オーストラリアの山火事で手足にやけどを負ったコアラを救え 世界各国から支援の手(画像)

オーストラリアの山火事に巻き込まれ、悲惨な体験をしたコアラが、救出されてけがから回復しつつある。このコアラは、救出してくれた消防士の名前にちなんで「ジェレミー」と名づけられた。

オーストラリア南部のアデレード近郊で発生した山火事に巻き込まれ、悲惨な体験をしたコアラが、救出されてけがから回復しつつある。このコアラは、救出してくれた消防士の名前にちなんで「ジェレミー」と名づけられた。

消防士たちは1月6日に、推定2歳から3歳のコアラ、ジェレミーを木の根元で発見した。地元紙「ジ・エイジ」の記事によると、近隣一帯は山火事に襲われ、3万エーカー(東京ドーム約2700個分)が焼き尽くされたほか、住宅38軒が被害を受けた。

ジェレミーは手足の肉球に第2度レベルのやけど(水疱などができる中程度のやけど)を負っていて、1月6日以降、海洋野生生物の研究や保護を行なうオーストラリアの団体「Australian Marine Wildlife Research & Rescue Organization」で保護を受けている。下の写真は、やけどの痛みを和らげるために手足を水に浸しているところだ。


ジェレミーを保護している同団体は1月7日、回復しつつあるジェレミーが新鮮なユーカリの葉を食べる動画を公開した。

同日、同じく山火事被害に遭ったコアラの保護を行なっている国際動物愛護基金(IFAW)は、やけどを負った肉球を保護する手袋をつくってくれるボランティアの募集を始めた。ニュース番組「トゥデイ」によると、即日で500枚以上の手袋製作の申し出があったという。

下の写真は、手袋を付けて休んでいる別のコアラ。

その後、手袋はイギリスやアメリカ、ロシアや中国などからも続々と届き、数千個も確保できた。そのためIFAWは、今度は山火事などで親をなくしたカンガルーやポッサムなど有袋動物のために、木綿でできた袋を製作してほしい、と縫い物が上手な人々に呼びかけている。以下の画像のような袋だ。餌を食べるたびに取り替えるので、1匹につき1日6枚必要なのだという。もちろん、現金での寄付も歓迎だという。

Photo credit: Yon Veenstra/IFAW

文末のスライドショーでは、回復しつつあるジェレミーを紹介している。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

[日本語版:遠藤康子/ガリレオ]

山火事の傷から回復しているジェレミー

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