突然この世を去った母親の意志を受け継ぎ、ママ友たちが残された赤ちゃんのために母乳を集める

カリフォルニア州に住む5人の子の母リズ・マルケスさんは、未熟児で生まれた息子ブリクストンくんを、少なくとも1歳の誕生日を迎えるまでは母乳で育てるつもりだったという。

カリフォルニア州に住む5人の子の母リズ・マルケスさんは、未熟児で生まれた息子ブリクストンくんを、少なくとも1歳の誕生日を迎えるまでは母乳で育てるつもりだったという。彼女のママ友クリスティーナ・パリスターさんが、ハフポストUS版に語った。

リズさんは突然、この世を去った。この時、ブリクストンくんはまだ生後5カ月だった。そこで彼女のママ友たちが団結し、赤ん坊のブリクストンのために母乳を集めた。

32歳だったリズ・マルケスさんは、2014年12月7日に心臓発作に襲われ、昏睡状態に陥った。8日後、彼女は脳死と判定され、家族は延命装置を取り外すという悲痛の判断を下した。

「真っ先に子どものことが頭に浮かびました」と、クリスティーナさんは、自分のママ友が昏睡状態に陥ったと知った時のことを思い出しながら述べた。この2人の母親たちは、地元のベビーウェアリングのグループで絆を深めた。このグループでクリスティーナさんは、リズさんが赤ん坊のブリクストンくんが1歳になるまで授乳すると決めたことを知った。

「自分の中では、助けなきゃっていう思いだけだったんです」。

ブリクストンのための母乳プロジェクトのページのバナーに写るリズさんとブリクストンくん

マルケスさんの家族も後押しし、クリスティーナさんはブリクストンくんのための母乳プロジェクトを立ち上げ、世界に拡散し、母乳の提供を募った。リズの夫ブライアン・マルケスさんは、母乳の子育てを啓蒙するブログ「ノーマライズ・ブレストフィーディング」に「私は知っています。妻は、私たちの子どもを少なくとも1年間は母乳だけで育てることをとても大切に思っていました。妻のためにも、この目標を達成することは、私に課せられた義務の1つだと感じています」と語った。

ブリクストンくんのための母乳プロジェクトは、タレントのヴァネッサ・シモンズの支援を受けて一気に広まった。彼女は母乳での子育てを推奨し、写真家でもある。シモンズはこの家族にインタビューを行い、自身の人気ブログ「ノーマライズ・ブレストフィーディング」で母乳提供を呼びかけたのだ。

メールやFacebookの非公開グループを通じて、4500オンス(約128キロ)の母乳提供を受けた。提供量をブリクストンくんが飲める量に調整し、母乳を無駄にしないために、当分の間、母乳提供の受付を中断している。

「信じられないほどの反響がありました!」と、クリスティーナさんはハフポストに語った。ブリクストンくんのための母乳プロジェクトは、数え切れないほど多くの企業や個人から母乳の提供や寄付、その他の物資の提供を受けた。その中には女優のアリッサ・ミラノも含まれる。彼女は母乳を運ぶ人のために、ガソリンカードを寄付した。

クリスティーナさんの当初の目標は、単に「母親が望んでいたものを子どもに与える」ことだった。しかし、非常に大きな反響に感銘を受けた彼女は、このキャンペーンを拡大することにした。「母親を失った子どもたちのために、ドナーミルクの確保を支援する団体を設立したいと思っています。病気の母親を抱えていて、母乳で育ててもらえない子どもたちも支援したいと考えています。ドナーミルクシェアリングの現状に変化を起こし、ごく当たり前なものにしたいのです!」

彼女の活動がどの方向に向かっても、クリスティーナさんはブリクストンくんのための母乳プロジェクトのきっかけになったリズさんのことを、いつも心に留めていくことになるだろう。

「リズは素晴らしい女性であり、母親でした。彼女の子どもたちは、彼女の世界そのものでした」とクリスティーナさんは述べた。

「彼女はいつも子どもたちをしっかりと抱きしめ、彼らのために尽くしたのです」

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この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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